長時間労働が問題となり、ワークライフバランスの実現に取り組む企業が増える中、シチズン時計が独身ビジネスパーソンの休日の過ごし方についてのアンケート調査を実施。11月16日に結果を発表し、働く人の約8割が休日をひとりで過ごす「内向き志向」であることが明らかになった。
調査は、2016年9月24日~9月25日、20代・30代・40代以上の全国の正社員の独身男女400人を対象に実施。普段の休日の平均的な過ごし方について聞くと、「一人で過ごすことが多く、家にいることが多い」が58.3%、「1人で過ごすことが多く、外出が多い」が21.8%だった。
休日にやりたいこと1位「睡眠」、2位「インターネット」
80.1%の人が「休日は一人で家で過ごすことが多い」ことが明らかとなり、リリースでは、「独身ビジネスパーソンの“内向き”傾向も垣間見られる結果でした」としている。
「休日に優先的にやりたいこと」を複数回答で聞いたところ、「睡眠を取る」が最多で48.5%だった。次いで「インターネットやSNS」が33.3%、「テレビを見る」が32.8%。一方で、「友人・知人と過ごす」は10.5%、「恋人と過ごす」は9.0%にとどまっている。
平日に溜まった仕事の疲れを、休日に寝たりネットサーフィンをしたりして解消している様子がうかがえる。人と一切会わず、ひたすら一人だけの時間を過ごしたいのだろう。
「毎日10時間労働に残業… 休みのときくらいはゆっくりしたいです」
調査結果に対しては、ネット上で様々な反応が見られる。ツイッターでは、
「そらー、仕事の疲れを癒しましょーよ。 休みの度に、人に会うのも……」
「休みの日ぐらいは一人でゆっくりしたいよなぁ」
など、「休日は一人で過ごす」ことに納得する投稿があった。
一方、「余計なお世話だ」という反論もある。女性用コミュニティサイト「ガールズちゃんねる」のトピックでは、「次の日仕事だと思うと家にいたい」「休日一人の何が悪い」「一人でいるからこそ『休日』になっている。 誰かと外出したら全く休まらない」といった書き込みが相次いだ。
「毎日10時間労働に残業…… 休みのときくらいはゆっくりしたいです」
「ブラック企業で働いてたら、疲れ切ってて、休日は人と会うより寝てたいよ!当たり前でしょ?」
などの意見も。もはや長時間労働に人生そのものが侵食されてしまっているレベルだ。
ほかには、「交友関係が充実するとお金かかるからそういった背景もあると思う」「ゆっくり休める時間と遊べるお金があればお出かけする!! 」という投稿もある。いまや働く人の3人に1人は非正規で、金銭的余裕もなくなっている。お金を使わずに休日を過ごしたいという気持ちもありそうだ。