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前後サス強化で市販車部門4連覇へ。トヨタ車体が17年ダカール参戦体制発表

2016年11月18日 11:21  AUTOSPORT web

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総勢20名の体制でダカールに挑むTLC
2017年1月2日より、パラグアイのアスンシオンを起点に幕を明ける『ダカールラリー2017/パラグアイ-ボリビア-アルゼンチン』に、ランドクルーザー200の生産を担当するトヨタ車体が今回も自社チームを送り込み、市販車部門4連覇を目指して戦うことを発表。地元・愛知で恒例の参戦発表会を開催した。

 チームランドクルーザー・トヨタオートボデー(TLC)として1995年から同ラリーへの挑戦を続ける名門チームは、今年のマシン改良ポイントを“サスペンション”に定めて開発してきた。これは例年、高速化が著しいダカールラリーの競技形態に対応するための策だ。

 ラリー仕様に改造された2台のランクル200は、路面への追従性とハンドリングを向上させたサスペンションで、例年行っているモロッコ王国での砂丘テストとラリー参戦による実戦トレーニングに加え、新たにロシア(モスクワ)から中国(北京)へ横断する10000kmを走り抜けるシルクウェイラリーにも参戦。ここまでで、すでに16000kmのテスト・マイレッジを走破している。



 また、かつては片山右京や三橋淳などを起用してきたドライバー布陣も刷新。過去にダカールラリー総合順位トップ10にも入った実績をもつクリスチャン・ラヴィエルを新たに1号車に迎え、昨年から参戦を開始した2号車を担当する社員ドライバー、三浦昂の教官役としての役割も担う。

 TLCとしてはおなじみの取り組みとなったバイオ・ディーゼル・フューエル(BDF)も引き続き使用され、BDF100パーセント燃料で、ガソリンクラスを含んだ市販車部門総合での勝利を目指す。

 パラグアイでのダカールラリー開催は2009年に南米大陸へ舞台を移して以来、初めてとなり、パラグアイの首都アスンシオンをスタートし、アルゼンチン国境を目指して南下した後、ボリビアの首都ラパスを目指して北上。

 1月8日に休息日を迎えた後、標高4,000mを超えるアンデス山脈を南下し、ウユニ塩湖の脇を通り抜けてアルゼンチンに入国。フィアンバラ周辺の砂漠ステージを抜け、1月14日にブエノスアイレスで全12ステージのゴールを迎える。

TLC公式ホームページ:http://www.toyota-body.co.jp/dakar
TLC公式Facebook:http://www.facebook.com/TeamLandCruiser
TLC公式blog:http://gazoo.com/my/sites/0001452528/tlc/default.aspx