元MotoGPライダーのマックス・ビアッジがレーシングチームを立ち上げ、イタリア国内のレースに参戦すると発表した。
ビアッジは、1991年にロードレース世界選手権(現MotoGP)の250ccにデビューし、1994年から1997年で4年連続チャンピオンに輝いた。1998年から当時の最高峰クラス、500ccクラスにステップアップ。2000年にデビューしたバレンティーノ・ロッシとは激しいバトルを繰り広げたライバル関係にあった。
2007年からはスーパーバイク世界選手権(SBK)に参戦。2010年にアプリリアでチャンピオンを獲得し、2012年のシーズン終了後に引退した。
ビアッジの新しいチームは、マヒンドラのMGP30を使用。ワークスサポートを受けながら、イタリアの国内選手権に参戦。また、スペインを中心に行われているFIM CEVレプソルMoto3ジュニア世界選手権の数戦にも参戦するという。
マヒンドラは、今季MotoGPのMoto3クラスでフランチェスコ・バニャーヤが2回、ジョン・マクフィーが1回優勝し、3勝を挙げた。
ライダーには、アレッサンドロ・デル・ビアンコとダビデ・バルディーニのイタリア人ペア、アルバート・アレナスとロレンソ・ダラ・ポルタを起用する。
「僕のレースへの情熱はいまだにとても高く、イタリアのレース界に恩返しする必要を感じている」とビアッジ。
「このプロジェクトによって、若いイタリア人がレーサーとなって世界チャンピオンを獲得する夢を達成する手助けをしたいと思っている」
「マヒンドラのマシンは2016年に信じられないほどの進歩を見せた。MGP3Oがチャンピオンシップでの勝利を狙えるマシンだということは明白だ」
「私はともにトップを目指して戦えるとわかっていたから、マヒンドラにアプローチをした。彼らは素晴らしいサポートを僕とチーム、ライダーたちにもたらしてくれる」