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フォース・インディアとマノー、来季F1分配金の前払いを要請

2016年11月18日 08:11  AUTOSPORT web

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インテルラゴスでのマノーとFインディア
フォース・インディアとマノーが、F1の商業面を取り仕切るバーニー・エクレストンに対して2017年の分配金の前払いを要請したことが分かった。

 この2チームはザウバーと共に昨シーズン末にも同様の要請を行っており、受け入れられている。

 エクレストンがこれに関する手続きを進めるためには、それぞれの要請について他の全チームからの同意を得なければならない。

 各チームは歴史的な地位や前年のコンストラクターズチャンピオンシップの順位に基いて分配金の金額を定められ、FOMから毎月支払いを受けている。

 分配金は2月から11月に支払われるシステムになっているため、新車製作にとって重要な時期である12月と1月に資金不足に陥る可能性がある。

 来シーズンはレギュレーションが大幅に変更され、完全に新しいマシンの開発が必要となるため、この冬は各チームに大きな財政的負担がのしかかることになる。

 フォース・インディアは来季の予算を確保しており、今回の要請は資金不足の懸念によるものではなく、向こう数カ月のキャッシュフローを改善するためであると考えられている。

 残り1戦の段階でフォース・インディアはコンストラクターズランキング4位につけており、5位のウイリアムズに27ポイントの差を築いている。1戦で獲得できる最大ポイントは43点であり、フォース・インディアがチーム史上ベストのランキング4位を獲得する可能性は極めて高い。

 昨年の支払いを元に考えると、フォース・インディアはランキングを去年よりひとつ上げることで、300万ドル(約3億2700万円)の分配金増になる。



 ブラジルGPでフェリペ・ナッセが9位でフィニッシュしたことで、ザウバーがコンストラクターズ選手権10位に浮上した。これによって11位に落ちたマノーは、このままではランキング10位までのチームが受け取ることができる“コラム2”の分配金を得られない。

 マノーは「他のチームと同じように、一部賞金の前払いを要請した。2017年のチームのためだ」とコメントした。

「ご存知のとおり、過去にもマシン製造の時期にあるチームのため、こういった要請がなされ、それが承認された前例がある」

「2016年に前払いを認められたチームがいくつかあり、我々もそのひとつだった」