F1ストラテジーグループ会合が今週開催され、F1の新会長チェイス・キャリーが初めて出席した。今回の会合においては、F1規則が複雑すぎるという問題やペナルティ決定プロセスの改善について話し合いがなされた。
今週水曜、スイスのジュネーブで会合が行われ、メルセデス、レッドブル、フェラーリ、ウイリアムズ、マクラーレン、フォース・インディアの各代表者、FIA、バーニー・エクレストン、キャリーが集まり、F1の改善について議論した。
主な議題は、F1レギュレーションの単純化と長期的な戦略。この数週間、ドライビング上の違反などに関して規制が多すぎるという意見が関係者からしばしば出ている。今回の会合では明確な決定はなされなかったものの、規則を明確化する必要があるという点で意見の一致はみられたようだ。
この問題については冬の間に検討を続け、十分な議論を行った後に結論を出す見込みだ。
今年はシーズン直前に予選フォーマットが変更され、結局シーズン中に元に戻されるという出来事があり、ファンからも関係者からも批判的な声が多かったため、規則の変更には慎重に対処する考えであるとみられる。
さらに今回の会合では、あるチーム代表からスチュワードメンバーの固定化という提案がなされた。現在は毎戦スチュワードグループのメンバーが変わり、それによって一貫した裁定がなされないという不満がしばしば出ている。
ペナルティについては、ある出席者がFIA F1レースディレクター、チャーリー・ホワイティングに与えられた権限が大きすぎるとし、ペナルティの決定プロセスを見直すべきであると主張した。この話題については次回会合でも引き続き協議される。