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北米モデル初のNISMOロードカー『セントラNISMO』がLAショーで公開

2016年11月18日 06:51  AUTOSPORT web

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セントラNISMO
ニッサンは、16日から開かれているロサンゼルス・オートショーに、北米向けセダン『セントラ』のパフォーマンスモデル『セントラNISMO』の2017年仕様を公開した。

 同車は『GT-R NISMO』、『370Z NISMO』、『JUKE NISMO/RS』に並ぶ、ニスモブランドのラインアップのひとつで、米国向けの仕様では初めての設定となる。

 走行時の安定性とドライビングの愉しさの両立を目指して開発されたセントラNISMOの空力デザインは、同車の従来モデルと同様のCd値(空陸抵抗値)0.29をを維持しながら、高速走行での安定性につながる揚力の発生を30パーセント低減させているという。

 また、フロント、サイド、リヤのボディパネルに、ニスモブランドの象徴である“レイヤード・ダブル・ウィング”デザインを採用することで、一目でニスモのコンプリートカーであることが分かる存在感を持たせている。

 エンジンは『セントラSR』の2017年モデルに採用された新型の1.6L直噴ターボエンジンを搭載。最高出力188馬力、最大トルク177lb-ftを発生させるこのエンジンは、可変バルブタイミング制御システムに加え、可変吸排気タイミングの制御を行うことでノッキングの抑止とレスポンスの改善を実現しているという。

 エンジンから伝わる運動エネルギーは6速マニュアル・トランスミッション、または最新型エクストロニックCVTに伝達される。CVTモデルには、同モデルのエンジンパフォーマンスに合わせて特別なチューニングが施され、CVTが苦手とするリニアな加速感を可能にしている。

 走行性能に大きな影響を与えるサスペンションにはニスモの専用チューニングが施されたほか、ダンパーのストローク量や速度変化に対して素早いレスポンスを可能にするモノチューブ式ショックアブソーバーが採用されている。

 これに加えフロアやカウルを補強することで剛性を強化。優れたコーナーリング性能を実現するとともに、ロードコンディションの変化に素早く対応することができるという。

 タイヤはミシュランのオールシーズン対応タイヤ『215/45ZR18パイロットスポーツ』を装着。このタイヤにニスモ専用の18インチアルミ合金ホイールが組み合わされるがディーラーオプションでブリヂストン・ポテンザ『RE-71R』も用意される。

 セダンの実用性をそのままに、モータースポーツのDNAを詰め込んだパフォーマンスモデルに仕上がったセントラNISMOは、2万5000ドル以下(約275万円)という手頃な価格に設定したことで、走りの楽しさを気軽に味わうことのできる一台になっている。