食事どき、健康面を気にして「まず野菜から食べる」という人は少なくありませんが、これに腹を立てる人もいるようです。11月上旬、発言小町に「野菜を最初に食べる人にイラっとします」と、最初からケンカ腰のトピックが立っていました。(文:篠原みつき)
トピ主は料理をつくる立場から、「温かいうちにメインを食べてもらい、何かしらのコメントがほしい」そうです。まずサラダなどの野菜から食べる人たちをこう表現し、憤っていました。
「いつまで経っても、モサモサモサモサ野菜を食べ、私が、もうすぐ料理を全部食べ終えそうになっているにも関わらず、まだメイン料理を食べていないのです」
「最高のタイミングで食卓へ並べたのに、草かよっ!」
トピ主は主婦ではなく、時々しか料理しないため下準備して気合いを入れて作るとのこと。相手は「いつも野菜から食べる人たち」とのことですが、自分の料理ではいつも以上に野菜を食べ終えるのが遅いと感じ、食べたくないのかとまで疑います。
「私なら、人が作ってくれた料理は温かいうちに食べてコメントするのですが、その人たちにはそういった気遣いが無いのでしょうか?」
と疑問を投げかけ、「ダイエットや健康の為なのかもしれないですが、ちょっと失礼だなと感じます」と不満が止まらない様子でした。
これには、まず主婦たちから「わかる」と共感の声があがりました。
「分かるわ~。時間と手間を掛けて丁寧に作った、力作のメイン。冷めないようにお皿を温め、最高のタイミングで食卓へ並べたのに、草かよっ!」
「その人たちは温かいとか冷たいとかの価値がわからない人なのだと思います」
やはりつくる側にしてみれば、一番おいしいタイミングで食べて欲しいと思う気持ちがあるようです。
「ただの葉っぱの山盛りを出してんじゃないの?」
しかし、やはり多かったのが「めんどくさい」「何から食べようと個々の自由」という反論です。
「注文の多い自己中な料理人は嫌い。マイペースで好きに食べさせて欲しいわ」
「マナーにうるさいフランス料理のフルコースやフォーマルな席などでならともかく、一般の方がつくった普通の食事くらいで何を先に食べるかまで指図されねばならんのか」
「食べても食べてもなくならない、ただの葉っぱの山盛りをサラダと称して出してんじゃないの?」
食事のペースは人それぞれ、そんなにイライラするなら料理しなければ?と、時間の経過とともに批判的な書き込みが圧倒多数になっていました。
ちなみに、日本糖尿病学会の、「科学的根拠に基づく糖尿病診察ガイドライン2013」に、こんな記述があります。
「食事は1日3食をなるべく均等に、よく噛んで時間をかけて摂取する。早食いは肥満をもたらす可能性がある。また食事をする際、野菜を先に食べることで食後血糖の上昇を抑制しHbA1cを低下させ、体重も減少させることができる」
HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)は、糖尿病の血液検査の値のひとつです。トピック上で、糖尿病やその予備軍の人たちは、「マナーより自分の体が大事です」と言い切り、理解を求めていました。健康に気を使っている人が野菜から食べるのは、もはや常識のようです。
また、「そんなに嫌ならはっきり『冷めちゃうから食べて』って言えば?」という指摘や、分かっているならサラダから先に出すなど順番を考えなさいという忠告、あなたの料理がおいしくないから相手も食べたくなかったのでは?とトゲのあるコメントも山ほど。他人が食べる順番まで気にするのは、自分が辛くなるだけで無駄なことでしょう。