フェリックス・ロゼンクビスト(SJM Theodore Racing by Prema) 第63回マカオグランプリは11月17日、午後2時20分から予選1回目が行われ、アントニオ・フェリックス・ダ・コスタ(カーリン)が2分11秒535で最速タイムをマーク。日本勢では山下健太(スリーボンド・ウィズ・Tスポーツ)が4番手につけている。
午前にわずか40分間のプラクティス1が行われた後、午後2時20分にスタートしていったマカオグランプリの予選1回目。午前のプラクティスからは路面コンディションも変化しており、どんなタイムが記録されるのか注目が集まった。
まずは各車がワンアタックしていった段階で、2分20秒台から続々とタイムが縮められていく。ただ、セッションが残り30分ほどとなったところでメルコヘアピン進入に山下の車両のタイヤが落下しており、一度赤旗が提示される。山下は冷静にマシンをピットに戻した。また、残り18分というところでも赤旗に。さらに、残り12分10秒というところで、今度はジョエル・エリクソン(モトパーク)、ランド・ノリス(カーリン)がそれぞれクラッシュ。またも赤旗となった。
予想どおり赤旗が多く提示されるなかで、ダ・コスタ、そして3連覇を狙うフェリックス・ロゼンクビスト(セオドール・レーシング・バイ・プレマ)、アルジュン・マイニ(モトパーク)らがタイムを更新していく。
そのなかに食い込んでいったのは、プラクティス1で3番手につけた山下だ。序盤、タイヤが脱落したあとピットで作業を行ったが、一度目の赤旗の後にコースインしてからは車両に問題なく、残り20分を過ぎたところでトップに躍り出た。
セッションは午後3時15分に再開されるが、ここでダ・コスタがタイムを縮め、2分11秒535へ。午前中も速さをみせたカロム・アイロット(ファン・アメルスフールト)が2番手へ。さらにロゼンクビストが3番手に続く。
山下健太(ZENT TOM'S F312)も午後3時10分にはタイムを上げ、ロゼンクビストと同タイムとなる2分11秒797で4番手へ。ただ、その後午後3時13分、フィッシャーマン・ベントでダニエル・ジュンカデラ(ハイテック)がクラッシュ。そのまま赤旗終了となった。
この結果、ダ・コスタが予選1回目のトップに。2番手にアイロット、3番手にロゼンクビスト、4番手に山下、5番手にジュンカデラという順位となった。マカオGPは翌日の予選を経て、グリッドが決まることになる。
上位に食い込んだ山下の一方で、他の日本勢はこの予選までは苦戦。イェ・ホンリー(B-MAX Racing Team)は21番手、ヤン・マーデンボロー(B-MAX Racing Team)は23番手、坪井翔(TEAM TOM'S)は26番手。坪井は15時10分、モーリッシュでクラッシュも喫してしまった。また、佐々木大樹(B-MAX Racing Team)は27番手、牧野任祐(TODA RACING)は29番手となっている。