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サーキットで磨いた技術と伝統を継ぐ『シボレー・コルベット・グランスポーツ』登場

2016年11月17日 16:21  AUTOSPORT web

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『シボレー・コルベット・グランスポーツ』
第7世代を意味する“C7”にモデルチェンジして以降、欧州製スーパースポーツの牙城を崩し、独自のプレゼンスを確立している北米の雄コルベットに、先代に続く本格的レーシングモデル『シボレー・コルベット・グランスポーツ』が追加設定された。

 スポーツカーレース参戦を目指し、1963年にわずか5台のみ製造された特別なコルベット・プロトタイプに与えられた名称として、これまで第4世代(1996年)と第6世代(日本では2012年導入)のみに存在していた伝統のグレードが、この新世代のC7コルベットでも復活した。

 GM自身が「史上もっとも純粋なスポーツモデル」と謳うその構成は、自然吸気でパワフルな6.2リッターV8のLT1エンジンに、究極の軽量エアロダイナミクスボディ、レース技術を最大限に活用したシャシーシステムを組み合わせたコンペティション向きのもの。

 コルベットのチーフエンジニアであるタッジ・ジェクターは、その完成度を次のように語っている。

「私たちは新型『シボレー・コルベット・グランスポーツ』を開発するにあたり、市場に出すことのできるすべての技術を惜しみなく導入した。そうして今回発表した新型グランスポーツには、Z07パフォーマンスパッケージが初めてオプションとして装備できるようになった」

「このパッケージを選択することにより、カーボンセラミックブレーキとミシュランスポーツ・カップ2サマータイヤのほか、強力なダウンフォースを生み出すヴィジブルカーボンファイバー・エアロパッケージが装着される」



 潤滑をドライサンプとし、アクティブエキゾーストを備えたLT1型V8“スモールブロック”は、466PS/630Nmの最高出力をマーク。そこに標準仕様ではフロント370mm×6ピストン、リヤ365mm×4ピストンのブレンボが組み合わされるが、前述の「グランスポーツ専用Z07パフォーマンスパッケージ + パフォーマンスデータレコーダー(受注発注オプション)」では、カーボンセラミック製のローターに置換され、ミシュランのカップ2タイヤの装着により、スキッドパッドでの最大横Gは1.05に対し1.2Gまで高められた。

 このグランスポーツの登場により、コルベットのラインアップは、ハイパフォーマンスとナローボディを活かし、意のままにクルマを操ることができるツーリングスポーツモデル「Z51」、そして「グランスポーツ」を挟み、モータースポーツのスピリットを注入し世界最速レベルに到達した、アルティメットモデル「Z06」の3モデルが揃うこととなった。

 ボディカラーは全6色展開となり、アクセサリーとしてグランスポーツ専用のレーシングデカールや、全5色のハッシュマーク(フロントフェンダー上部)が用意される。価格はクーペの7MTモデルが1210万円。8ATモデルが1227万円。そして8ATのみとなるコンバーチブルが1287万円となっている。

 また、今回のグランスポーツの象徴であるハッシュマークを施し、足元にはレッドストライプ付のサテンブラックホイールとレッドのキャリパーを装着した限定車『グランスポーツ ヘリテージ』も登場。ブラック、アークティックホワイト、コルベットレーシングイエローの3色各5台、計15台となり、価格は1243万円。イエローのみ1255万9000円となる。


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