事件はサーキットの外でも起きている。もちろん、サーキットの中で起きているのは言うまでもない。水面下で蠢くチーム、ドライバー、グランプリにまつわる未確認情報を『F1速報』から依頼を受けたスパイが独自に調査。送られてきた報告書を公開する。
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ザウバー:メルセデスPUにスイッチの噂
21億円相当とはいえ、安易に飛びつけない事情も
現在フェリペ・ナッセが座っているザウバーのシートに、来年はパスカル・ウェーレインが収まる可能性が浮上してきた。ブラジルGPの週末、トト・ウォルフがモニシャ・カルテンボーンに対し、かなり魅力的なオファーをしたと言われているからだ。
ザウバーに近い筋によると、ウォルフは秘蔵っ子ウェーレインを乗せることを条件に、来年1年間、メルセデス製パワーユニットを無償で供給すると申し出たという。ただ、ザウバーはすでに1年落ちのフェラーリ・エンジンを使う契約を結んでおり、年間1800万ユーロ(約21億円)相当のオファーがいかに魅力的でも、すぐにそちらに飛び付くわけにはいかない。
実際のところ、問題はフェラーリとの契約を円満に解消できるかどうかという、法的なハードルだけにはとどまらない。もしこれからパワーユニットをメルセデス製にスイッチするとすれば、ザウバーは2017年のマシンをわずか4カ月で設計し直すという、かなり難易度の高いチャレンジにも直面することになるのだ……。
スパイからの手紙はF1速報WEBで好評連載中。
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