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ストライプインターナショナルの新業態KOE HOUSEが「50%オーガニック」でエコ普及を目指す

2016年11月17日 15:52  Fashionsnap.com

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ストライプインターナショナル 石川康晴 代表取締役社長 Image by: FASHIONSNAP
東京・自由が丘に11月16日、木とガラスを使用したロッジのような外観の新店舗がオープンした。ストライプインターナショナルが展開する「コエ(KOE)」が初めて都内に構えた新業態の「コエ ハウス(KOE HOUSE)」だ。「家」をコンセプトにファミリー層をターゲットとし、4層からなる店舗の1階には有機野菜のサラダショップを設置。同社の石川康晴 代表取締役社長は、クライン ダイサム アーキテクツを起用した店舗デザインからアパレルよりも雑貨の比率が高い商品構成まで、全く新しい新業態に投資することで「エコライフの普及」の未来を描くという。

「50%オーガニック」でエコ普及を目指す理由はの画像を拡大

 グローバルSPAブランドという位置付けで2014年9月に立ち上がった「コエ」は、メンズ・ウィメンズ・キッズから服飾雑貨まで幅広く展開し、資源や原料、生産環境にこだわった「フェアサプライチェーン」を目指してきた。オーガニック素材も使用しているが、石川社長は「ローダメージ」をコンセプトとし、「KOE HOUSE」においては「100%ではなく50%オーガニックを目指していきたい」と話している。これまでエコを広めようという動きがあったが一般に浸透しなかった背景から、窮屈なこだわりや押し付けではなく「楽しみながら健康や環境問題に関心を持つ機会を増やすこと」を第一に、気軽に手に取ることができるようオーガニック製品と非オーガニック製品を意図的に混ぜて提案するという考えだ。同時にコストパフォーマンスを重視し、オーガニック製品を通常の商品と変わらない価格で販売できるよう、生産や流通の合理化に取り組んでいる。
 グローバルブランドとして位置付けている「コエ」は、2017年には都心の商業エリアにグローバル旗艦店、そして2020年以降に欧米進出を計画している。石川社長は、ライフスタイル型新業態として立ち上げた「KOE HOUSE」について年間3億円の売上高を目標に掲げ、「この店の成功なくして世界で成功なし」と宣言。「コエ」を通じてエコを普及させると共に「日本を背負うブランド」に育て上げることを目指している。
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