16日、鈴鹿サーキットでSRS-F(鈴鹿サーキットレーシングスクールフォーミュラ)のスカラシップ最終選考会が行われ、大湯都史樹が首席、笹原右京が次席で卒業。2017年のHFDP(ホンダ・フォーミュラドリーム・プロジェクト)のスカラシップを獲得した。
中嶋悟校長のもと、多くのベテランレーシングドライバーが講師を務めるSRS-Fは、これまで数多くのトップドライバーを輩出してきた国内トップクラスのレーシングスクールのひとつ。また、このスクールでスカラシップを獲得すれば、FIA-F4など上位カテゴリーへ参戦することが可能となる。
参加者たちは、今年1月から選抜に加わり、3月に8名がSRS-Formulaアドバンスに入校。そこからさらに選抜された大湯、笹原、名取鉄平、角田裕穀という4名が9月にスタートしたSRS-F選考会に参加した。
16日(水)に行われた最終選考では、上述の候補生4名のほか、2016年のFIA-F4選手権に参戦した上村優太、石坂瑞基、坂口晴南、大滝拓也、同じく今季の全日本F3選手権に参戦した石川京侍、大津弘樹の6名が走行した。
走行では、各自のラップタイムは僅差で、場面によっては100分の1~2秒差でファステストラップを塗り替えるなど、近年まれに見る大接戦が繰り広げられ、講師陣をうならせたという。
選考結果については、中嶋校長と各講師陣による長い協議が行われ、選考会初回からの走りも考慮した結果、大湯が首席、笹原が次席で卒業。HFDPのスカラシップを獲得した。
首席に選ばれた大湯は「この1年SRSで学んだことはレース人生において何より財産となり、大きく成長させてくれました。最終選考会は自分のミスが多く課題が残りましたが、首席として評価して頂いたことは素直に嬉しいです」と喜びのコメント。
次席となった笹原も「海外の経験はありましたが、国内でフォーミュラカーに乗ること自体が初めて。正直、首席になれなかったことは悔しいですが、HFDPのドライバーとして活動していくこととなり、改めて気を引き締めて、精一杯結果でお返ししたいと思っています」と意気込んだ。