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ルーベンス・バリチェロが来季ル・マン24時間へ。新規参戦のLMP2で

2016年11月17日 13:21  AUTOSPORT web

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今季のデイトナ24時間にはコルベットDPで参戦したルーベンス・バリチェロ
F1キャリアで通算11勝を記録し、最多出走記録も保持する“鉄人”ことルーベンス・バリチェロが、新しくWEC世界耐久選手権のエントラントとして名乗りを上げたオランダのチームとともに、来季のル・マン24時間に初参戦することが明らかになった。

 現在44歳のバリチェロは、今季も母国ブラジルの人気選手権『ストックカー・ブラジル』にフルタイムでエントリー。過去3年間でシリーズチャンピオンを獲得するなど、今も現役で華々しい活躍を演じている。 

 そのバリチェロが、来季の新型LMP2であるダラーラ・ギブソンを走らせるオランダのレーシングチームに参画し、WECにおける最高峰の1戦に挑むこととなった。

“レーシング・チーム・ネダーランド”を名乗る同チームは1988年のル・マン24時間覇者であるオランダ人、ヤン・ラマースとジェントルマンのフリッツ・ファン・アードがドライバーを務め、全6戦のELMSヨーロピアン・ル・マン選手権には、このペアリングでエントリーしている。ラマースとファン・アードはこのパッケージで2年にわたり、ELMSプログラムを継続してきた。

「私は(ル・マン24時間に向け)誰が一緒に戦ってくれるかをリストアップしていたんだが、そのときにルーベンスの名前が浮かんだんだ」と、ラマース。

「私は彼を15歳のときから知っている。彼はまだ英語を話すこともできなかったが、1989年の終わりに私のGMロータス・ユーロシリーズ・チームのテストに呼んだんだ。先日、ル・マンのアイデアをルーベンスに伝えたところ、彼はすぐに賛同してくれて、とても興奮していたよ」


 このバリチェロのプログラムはELMSのラウンドにも拡大する可能性があり、チームのステークホルダーであり巨大スーパーマーケットチェーンを所有するファン・アードが、ビジネス上の都合で欠場を余儀なくされる場合、バリチェロがそのシートに座るとしている。

 バリチェロは近年のキャリアで、母国に加え北米でもスポーツカー・レーシングの経験を積んでおり、今季の初めには自身3度目のエントリーとなるデイトナ24時間にも参戦。ウェイン・テイラー・レーシングチームのダラーラ製DPをドライブしている。

 レーシング・チーム・ネダーランドは、すでに新型ダラーラLMP2を手配済みで、先日にはLMP2カスタマーで初となるギブソン製ワンメイクエンジンの供給も受け、フランス・マニクールでのシェイクダウン・テストを敢行。

 同チームの代表には、ラマースが以前設立した“レーシングチーム・オランド”のテクニカルチーフを務めていたデイビー・レマンスが就任している。