準備が整うマカオGPのピット いよいよ11月17日から、第63回マカオグランプリがマカオ市街地のギア・サーキットで開幕する。伝統のレースはメインレースとなるF3が今季からFIA F3ワールドカップとなり、さらに昨年から開催されているGTワールドカップとともに、ふたつの世界一を決める戦いとなる。
伝統のマカオグランプリは、今年で63回目の開催。数ヶ月前から開催に向けた準備が進められ、すでにギア・サーキットは一般車こそ通行しているものの、ほぼ万全の開催体制が整っている。また、早いチームでは月曜前からマカオ入りしており、すでに準備がほぼ整えられた。
ドライバーたちも11月15日にはマカオに到着。F3の日本勢ではスーパーGT第3戦/第8戦もてぎに参加していなかった坪井翔(TEAM TOM'S)が最も早くサーキット入り。今季全日本勢ではヤン・マーデンボロー、佐々木大樹、イェ・ホンリー(B-MAX Racing Team)、牧野任祐(TODA RACING)、そして全日本F3チャンピオンの山下健太が、イギリスのThreeBond with T-Sportから参戦する。
また、GTワールドカップは今季もドイツメーカーが強力な体制で臨んでいる。メルセデスベンツは、『ビースト・オブ・ザ・グリーンヘル』のニックネームをつけたメルセデスAMG GT Rのイメージカラーであるグリーンのマシンを2台投入。また、アウディはWRTを、ポルシェはマンタイ、BMWはローヴェといったヨーロッパの強豪を送り込んでいる。
そんなGT3のトップチームたちを迎え撃つのがGTアジア勢、そして日本からはスーパー耐久に参戦するHubAuto Racingのフェラーリ488 GT3が吉本大樹とともに強豪たちに挑む。RSファインがメンテナンスするが、チームはスーパーGTもてぎを終えてマカオに到着。準備を進めている。
その他にもTCRカテゴリーが使用されることになったギア・レース、ツーリングカーカップや二輪等のさまざまなカテゴリーが開催されることもあり、パドックはすでに多くの関係者が詰めかけている。
また、この日は一部のドライバーやライダーたちが集い、地元の子どもたちとともに足こぎボートを楽しむイベントが開催された。地元の英雄で、GTワールドカップに出場するアンドレ・クートも参加し、最も大きな声援を浴びた。