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X-raid、ダカールに新型ミニ・ラリーカーを投入。「最高のマシンとしか表現できない」

2016年11月16日 13:41  AUTOSPORT web

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X-raidが2017年のダカールラリーに投入するミニ・ジョン・クーパー・ワークス・ラリー
X-raidは、来年1月2日に開幕する2017年ダカールラリーに新型ミニ・ジョン・クーパー・ワークス・ラリーを投入すると発表した。

 これまで、ミニ・オール4レーシングを投入しダカールラリーを戦ってきたX-raidが、ダカールラリーの王座奪還に向け、新型マシンを投入する。

 ミニ・カントリーマンをベースに開発したという新型マシンは、オール4レーシングのデータを活かしながら、スペアタイヤをマシン下部に格納できるようパイプフレームから一新。新規にデザインがなされている。

 クーリングシステムに関しても、マシン後方へ設置するデザインに変更。これにより、さらなる低重心化を達成している。

 空力周りは、グループ親会社であるBMWの風洞施設を使用して制作が進められたほか、エンジンもBMW製の6気筒ツインターボディーゼルエンジンを搭載。マッピングもBMWと密に連携を取りながら開発が行われたとのこと。



 X-raidのCEO、スヴェン・クワントは「新型ミニ・ジョン・クーパー・ワークス・ラリーは最高のマシンとしか表現できない」と自信を覗かせる。

「風洞実験で得たデータを元にマシンを作り上げた。これにより、エアロダイナミクスは大幅に改善した。トップスピードはもちろんだが、ダカールラリーでもっとも重要な時速140キロまでの加速能力も向上している」

「また、マシンの重心点を従来のものより50センチ下げることができたため、ハンドリング性能とドライバビリティも改善されている。戦闘力がより一層高まったことは間違いない」

 X-raidはすでに来季ダカールラリーの参戦体制を発表済み。元WRCドライバーのミッコ・ヒルボネンのほか、サウジアラビア出身のヤジード・アル-ラジ、アメリカ人のブライス・メンジーズ、アルゼンチン生まれのオルランド・テラノバの4名体制で、2015年大会以来のダカールラリー王座奪還を目指す。