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「涙が止まらなかった」。母国ラストランのマッサに他チームも拍手:ウイリアムズ F1ブラジル日曜

2016年11月14日 16:31  AUTOSPORT web

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2016年第20戦ブラジルGP フェリペ・マッサ(ウイリアムズ)、母国ラストランを終えて涙
2016年F1ブラジルGP決勝で、ウイリアムズのフェリペ・マッサはクラッシュし、最後の母国GPをリタイアで終えた。バルテリ・ボッタスは11位だった。

■ウイリアムズ・マルティーニ・レーシング
フェリペ・マッサ 決勝=リタイア
 今日のこの気持ちは言葉にできない。いろいろなことが起き、たくさんの愛を感じた。

 完走することができなかった。いい形でレースを走り切ってチェッカーを受けたかったが、残念ながらそれはできなかった。でも神は何をすべきかをご存じだ。

 母国のファンの前を歩き続けた。彼らは素晴らしい反応を示してくれた。ファンだけでなくF1界の人たちも出てきて拍手してくれた。この時の気持ちは言葉で表現できない。自分の人生にこういうことが起こるなんて考えたこともなかった。自分はここまでしてもらえるほどの人間ではないと思っている。

 少なくともこれだけは言える。皆に心から感謝しているということだ。一緒に働いた人たち、すべてのファンにありがとうと言いたい。今日という日を一生忘れることはないだろう。

(クラッシュで最後の母国GPを終えたことについて語り)胸が張り裂けそうだった。こんな風に終えたくはなかった。いい結果で締めくくりたかったんだ。残念ながらそれはかなわなかった。

 コーナーに入ったら、突然アクアプレーニングが起きてスライドし、マシンを止められなかった。でも神はなすべきことをご存じだ。ファンの目の前に僕を止めようと思われたのかもしれない。

 ファンの声援にあまりにも感動してしまい、涙が止まらなかった。

(ピットレーンに着くとウイリアムズだけでなくメルセデスやフェラーリのメカニックたちも出てきて拍手で迎えたことについて)そんなことしてもらえるなんて思ってもいなかった。メルセデスとは一緒に働いたことすらない。すごく人間的な温かい対応だった。

 皆からの愛を感じた。他のチームも拍手してくれたんだ。忘れられない日になった。自分はそこまでしてもらうのにふさわしい人間だとは思っていない。

(アブダビでの)最後のレースをめいっぱい楽しみたい。できれば表彰台、そこまでいかなくてもいい結果を出したいね。

バルテリ・ボッタス 決勝=11位
 コンディションが厳しく、とても難しい一日だった。なんとかマシンを無傷のまま保って走りきることができたが、簡単ではなかった。

 戦略面でたくさんのポテンシャルがあったけれど、インターミディエイトタイヤが機能し始めるのが少し遅すぎた。

 フォース・インディアが僕らよりたくさんポイントを稼いだのは残念だ。アブダビがきつくなるだろう。でも今日は戦略のタイミングに関してとてもツイてなかった。
  
 ファンがフェリペを熱心に応援しているのを見ると感動する。彼も喜んでいるだろう。

 次のアブダビは楽しんでいくよ。