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スティング「暴力からは何も生まれない」 パリ同時多発テロの劇場で熱唱

2016年11月14日 14:02  Techinsight Japan

Techinsight Japan

スティング、惨劇の現場でショー開催「犠牲者を忘れない」(出典:https://www.instagram.com/theofficialsting)
昨年11月、イスラム過激派の戦闘員らが「イーグルス・オブ・デス・メタル」のコンサートが行われていたバタクラン劇場を襲撃。罪のない大勢の人々に向け銃を乱射するなどし、無残にも命を奪った。その流血の惨事から1年、英歌手スティングが同劇場のステージに立ち名曲を熱唱、「亡くなった皆さんを忘れはしません」とフランス語で語った。

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このほど歌手スティングがバタクラン劇場のステージに立ち、名曲『Fragile』などを熱唱。なかでも同曲の「暴力からは何も生まれない。そのようなことはあり得ない」という歌詞に、大勢のファンが感激し聴き入ったという。またスティングはテロ事件で命を落とした大勢の人々を偲び、こう語っている。

「僕のパフォーマンスによりテロで亡くなられた皆様を思い出し、敬意を表したいと思います。」
「我々は犠牲になった方々を忘れません。」

ちなみに今回のチケット1000枚は、大惨事の起きた会場で開催するコンサートにもかかわらず、わずか30分で完売。その売上金は、生存者らのチャリティ団体に贈られるという。しかしファンやパフォーマーたちの心情を懸念してか、会場にはカウンセラーや心理学者らも待機していたもようだ。

またこのショーには「イーグルス・オブ・デス・メタル」のフロントマンも参加を希望したというが、劇場側がそれを拒否。劇場のマネージャーは「やってきたが放り出しました」「許せないこともある。そういうことです」とコメントしている。理由は彼がテロ攻撃後に受けたインタビューで「劇場関係者の犯行の可能性も」といった発言をしたことにあるという。劇場はすでに改装も終了済みだというが、遺族や関係者などの受けた心の傷は今もなお深い。



出典:https://www.instagram.com/theofficialsting
(TechinsightJapan編集部 ケイ小原)