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2016年度「新藤兼人賞」、『湯を沸かすほどの熱い愛』中野量太監督が金賞に

2016年11月14日 13:11  リアルサウンド

リアルサウンド

(c)2016「湯を沸かすほどの熱い愛」製作委員会

 2016年度「新藤兼人賞」の受賞者が発表され、金賞が『湯を沸かすほどの熱い愛』の中野量太監督、銀賞が『ケンとカズ』の小路紘史監督に決定した。


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 「新藤兼人賞」は、日本映画製作者協会が、将来性のある新人監督と優秀なプロデューサーに贈る、現役プロデューサーのみが審査員を務める日本で唯一の新人監督賞。日本映画の独立プロ50社によって組織される日本映画製作者協会に所属するプロデューサーが、「この監督と組んで仕事をしてみたい」「今後この監督に映画を作らせてみたい」という観点から、その年度で最も優れた新人監督を選出する。過去の受賞者には、『幻の光』の是枝裕和監督、『ハッシュ!』の橋口亮輔監督、『凶悪』の白石和彌監督らが名を連ねている。


 本年度は、2015年12月から2016年11月に劇場公開された新人監督(長編処女作より3作品まで)180作品を対象に選考が行われた。金賞に輝いた中野量太監督の『湯を沸かすほどの熱い愛』は、宮沢りえを主演に、余命2ヶ月を宣告された幸野双葉が「絶対にやっておくべきこと」を決め、実行していく模様を描いた中野監督による商業デビュー作。銀賞の小路紘史監督『ケンとカズ』は、小路監督の長編デビュー作で、覚醒剤密売を舞台に、裏社会でしか生きられない男たちの運命を描く。


 また、優秀な作品の完成に貢献を果たしたプロデューサーや企画者を評価し、その功績を称えるプロデューサー賞には、『君の名は。』の川口典孝プロデューサーが受賞者に選ばれた。


 2016年度「新藤兼人賞」授賞式は、12月2日に如水会館にて行われる。(リアルサウンド編集部)