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ホンダ MotoGP第18戦バレンシアGP MotoGPクラス予選日レポート

2016年11月13日 18:01  AUTOSPORT web

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マルク・マルケス
2016.11.12 ロードレース世界選手権 最終戦 バレンシアGP 予選

[MotoGP] マルケスがフロントロー2番手から決勝に挑む

2016年11月12日(土)・予選
会場:バレンシア・サーキット
天候:晴れ
気温:21℃
コースコンディション:ドライ

MotoGP レポート
 2日連続で好天に恵まれた最終戦バレンシアGPの予選は、マルク・マルケス(Repsol Honda Team)が、1分29秒741というすばらしいタイムをマークし、2番グリッドを獲得しました。初日のフリー走行で2番手につけたマルケスは、2日目の午前中に行われた3回目のフリー走行で首位に浮上してQ2に進出。その後に行われたFP4でもトップタイムをマークしました。このセッションでマルケスは転倒を喫しますが、決勝に向けて順調な仕上がりを見せました。

 初日に続いて2日目のフリー走行でも、タイヤテストとロングランに集中。優勝を狙えるアベレージを刻んだマルケスは、最高のかたちでシーズンを締めくくる準備を整えました。

 そして予選では、マルケスとともに1分29秒台に入れたホルヘ・ロレンソ(ヤマハ)にポールポジションを譲ることになりますが、ロングランのアベレージではマルケスが一歩リード。2年ぶりの大会制覇とシーズン6勝目に一歩前進しました。

 3戦ぶりの復帰を果たしたダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)は、初日10番手から2日目のフリー走行で5番手に浮上してQ2進出を果たしました。しかし、その後に行われたFP4で転倒を喫し、ややリズムを崩したペドロサは、Q2で思ったほどタイムを更新できず8番手でした。

 復帰戦となった今大会は、治療とリハビリのためにトレーニングができず、セッションをこなすごとに体力不足に苦しみました。しかし、決勝では、3列目から追い上げのレースに挑みます。

 バレンシアGP初の表彰台と今季3勝目を狙うカル・クラッチロー(LCR Honda)は、フリー走行で11番手に終わり、Q1から予選に挑むことになりました。このセッションでトップタイムをマークしてQ2進出を果たしますが、Q2では転倒を喫し11番グリッドから決勝に挑むことになりました。今大会は、2列目までには並べるという自信がありました。しかし、その自信を好グリッドの獲得につなげることはできませんでした。決勝では、4列目から追い上げのレースに挑みます。

 シーズン最終戦に気合を入れるジャック・ミラー(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)は、午前中のフリー走行で転倒を喫して16番手。その後、Q1では5番手に終わり、15番グリッドが確定しました。チームメートのティト・ラバトもセットアップに苦戦して21番手。ともに後方からの追い上げに挑みます。

MotoGP コメント
マルク・マルケス(MotoGP 2番手)
「フロントローを獲得できてとてもよかったです。今日はポールポジションを獲得するのはとても難しいだろうと思っていました。そのため、フロントローを獲得するのが目標だったのですが、その目標を達成できて、とてもハッピーです。今日は全力でアタックしました。フリー走行では、限界を探りながら走っているときに転倒してしまいました。予選では2本のタイヤを使用して、1本のタイヤで2周か3周のアタックをする予定でした。しかし、最初のアタックのときに(アンドレア)イアンノーネ(ドゥカティ)がコースの中央をスロー走行していたんですが、後ろから走っていく自分のことを見ていなかったのでアタックを中断しました。いいタイムが出ていたと思うので残念です。いずれにしても、今日は(ホルヘ)ロレンソが常に先行していましたし、ポールポジションを獲得した彼におめでとうと言いたいです。決勝に向けてどのタイヤを選ぶかは、明日になってみないと分かりません。ソフトタイヤはとてもフィーリングがいいのですが、レース距離を耐えられるかどうかは分かりません。午前中のフリー走行でハードをトライしましたが、とてもフィーリングがよかったです。明日のウォームアップでセクター4の改善に取り組み、決勝に挑みたいです」

ダニ・ペドロサ(MotoGP 8番手)
「フリー走行を終えたときの疲れがひどかったです。昨日より痛みがあったのですが、それでもラップタイムを改善しようとがんばりました。その結果、Q2にダイレクトに進出することができました。よかったのは、こうして大きなステップを刻めたことですが、FP4を終えたあと、予選に向けて体力を温存することができませんでした。今日は全力を尽くしましたが、全体的にとても速くて、自分より前の選手はほとんどが1分30秒前半というすばらしいタイムでした。そのレベルに到達するのは簡単ではありません。しかし、明日のレースが楽しみです。明日はリアタイヤを選択しなければなりません。もし、曇り空なら、タイヤの選択に悩むことになります。明日は長いレースになります。可能な限り速く走るために、明日の決勝に向けてできるだけ体力を温存し、回復させたいです」

カル・クラッチロー(MotoGP 11番手)
「今日は2列目までには並べると思っていたので、とても残念です。転倒したのは、アウトラップでタイヤが冷えていたせいでした。その後、さらにアタックしたかったのですが、Q1ですでにタイヤを使っていたので、アタックするための新しいタイヤがありませんでした。4コーナー、5コーナーの2つの右コーナーでタイヤを温めていました。しかし、10コーナーで転んでしまいました。ピット上でマシンにまたがったまま、ちょっと長い時間いたのですが、この間にタイヤが冷えたのかもしれません。しかし、これがレースです。明日は11番グリッドから追い上げたいです」

ジャック・ミラー(MotoGP 15番手)
「FP3で転倒したことで、予選に向けてちょっと自信を失いました。Q1では、最初のアタックは渋滞していましたが、2回目のアタックはクリアラップが取れました。しかし、コース中間部分でタイムをロスしていました。それでも全体的にはハッピーな一日でした。シーズン最後のレースに向けてペースを改善できたことはうれしかったです」

ティト・ラバト(MotoGP 21番手)
「今日はブレーキングとコーナリングスピードはよかったのですが、コーナーの立ち上がりでうまくアクセルを開けることができず、フラストレーションを抱えました。スロットルをうまく開けられないためにストレートのスピードにも影響しました。その問題が電子制御のせいなのか、それともほかに原因があるのかということを解明する必要があります。明日はシーズン最後のレースです。初めてのシーズンの最終レースなので、いいレースにしたいです」