2番手にはトーマス・ルティ(Garage Plus Interwetten)で、わずか1000分の6秒差でPPを逃しました。ルティは、フリー走行でトップタイムをマークし、連続周回でもザルコを上回るハイペースを刻んでいただけに、悔しい2位となりました。そして3番手には、初のPPを狙ったフランコ・モルビデリ(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)が入りました。今回、フロントローに並んだ3選手がサーキットベストタイムを更新する1分34秒台をマークするというすばらしいアタック合戦となりました。
以下、マティア・パシーニ(Italtrans Racing Team)、アレックス・リンス(Paginas Amarillas HP 40)、フリアン・シモン(QMMF Racing Team)と続き、初日3番手の中上貴晶(IDEMITSU Honda Team Asia)は、思ったほどタイムを更新できず9番手へとポジションを落としました。決勝日のウォームアップでセットアップを見直し、追い上げのレースに挑みます。
Moto3 レポート Moto3クラスは、今季、最も激しい戦いとなりました。午前中のフリー走行では、トップタイムから1秒差に27台がひしめく大接戦。午後の予選でも、PPを獲得したアーロン・カネット(Estrella Galicia 0,0)から1秒差に26台という今季一番の接戦となりました。
シーズン終盤戦に入って調子を上げているアーロン・カネット(Estrella Galicia 0,0)は、ホームグランプリで初のPPを獲得しました。カネットは、第16戦オーストラリアGPで初表彰台獲得の3位でフィニッシュ。続く第17戦マレーシアGPでは、レース中の多重クラッシュに巻き込まれて左手を負傷。今大会は痛みを堪えての熱走となり、見事PPを獲得しました。決勝では、地元ファンの声援を力に変え、初優勝に挑みます。
3番手は尾野弘樹(Honda Team Asia)で、第15戦日本GPのPPに次ぐ好リザルトを獲得しました。日本GPは、フリー走行中のペナルティーのため4番グリッドからのスタートとなりましたが、今大会は今季初のフロントローからのスタートになります。
以下、1秒差に26台という大接戦の中で、ニッコロ・アントネッリ(Ongetta-Rivacold)が6番手、総合2位のエネア・バスティアニーニ(Gresini Racing Moto3)が9番手、チームメートのファビオ・ディ・ジャンアントニオ(Gresini Racing Moto3)が12番手。総合3位で今季3勝目を狙うホルヘ・ナバロ(Estrella Galicia 0,0)が17番手という結果でした。
尾野弘樹(Moto3 3番手) 「今日はいい位置で走ることができました。(リビオ)ロイ(RW Racing GP BV)と(ファン・フランシスコ)ゲバラ(KTM)の後ろについて、いい距離で追いかける感じになりました。タイムは出たと思っていましたがフロントローに並べるとは思っていませんでした。今日のフロントローはもてぎのときよりもうれしいです。今大会は、フリー、予選としっかりセットアップを詰めることができました。アベレージもよく、レースタイヤのフィーリングもよかったです。シーズン最後のレースなので、明日の決勝は表彰台、優勝を目指していきたいです」