2016年F1ブラジルGPの土曜予選で、マノーのパスカル・ウェーレインは19位、エステバン・オコンは20位だった。オコンはQ1終盤、スローラップであるにもかかわらずファストラップの途中だったジョリオン・パーマーに譲らなかったとして、3グリッド降格のペナルティを受けた。FIAはオコンがチームからパーマーが近づいてくることを知らされていなかったことは認めている。
■マノー・レーシングMRT
パスカル・ウェーレイン 予選=19位
昨日は厳しい一日で、予選前にたくさんの作業を抱えていたことを考えると、今日マシンに乗り込んでみて多少なりとも必要な要素を満たしていたことが分かりホッとした。
走行時間を失って、重要な準備作業ができなかったりしたけれど、早めにリカバーできて、予選で良いポジションを得られたから良かったよ。
それと同時に、僕らが2台のザウバーの前に出られたことも重要だ。それに、今日は必要な作業をこなすことができた。でも本来ならもっとやれたので、そこは少し悔しい。
ベストタイムは最初のタイヤセットで走ったラップに出した。3回の走行を行ったので、本当ならあと2回タイム更新のチャンスがあったんだ。でもふたつ目のタイヤセットでは小さなミスを犯し、コンマ数秒を失った。
今日はQ2進出との差がコンマ数秒だったから、最後のランを中断しなければならなかったのは残念だったけれど、終盤のコーナーはひどい渋滞になっていた。
今日のコンディションはかなり難しかったし、明日も同様になりそうだ。状況を最大限に生かし切りたいと思っている。
エステバン・オコン 予選=20位
予選に満足しているとは言えない。ザウバーの2台に勝ったけれど、(ペナルティで)彼らの後ろにつくことになったから、残念ながら意味がなくなってしまった。そういうこともあるし、彼らの前に出られることを期待しつつ、良いスタートを切って懸命に攻めていくよ。
コースは素晴らしくて好きだけど、すごく小さいし最終コーナーはかなりの低速なので、ひどい渋滞が起きる。明日の1コーナーは面白くなるだろうから、状況に巻き込まれず、それを自分たちのメリットにするために集中することが重要だ。明日はチームとしての仕事があり、それが僕の重視すべき部分だ。
(ペナルティについて語り)パーマーが後ろから近づいてきていることをチームから知らされていなかった。彼がすぐそばに来て、ようやく目に入ったんだ。
あの時、ちょっと込み入った状況だった。あと1周アタックするかどうか話し合っていたところだったんだ。チームはそのことで忙しくてパーマーに気付かなかった。
(僕がパーマーに気付いた)その瞬間にはもう動くことができなかった。かえって危険かもしれなかったからだ。それまでは彼に気付かずにブロックしてしまった。僕はペナルティを受けたが、それは当然のことだ。