スーパーGT第8戦の公式予選が13日、ツインリンクもてぎで行われ、GT500クラスは平手晃平がドライブしたDENSO KOBELOCO SARD RC Fがコースレコードを大きく更新する速さを見せ、2日連続となるポールポジションを獲得した。
前日の第3戦から一夜明け、今週末2レース目となる最終戦は全車ノーウエイトでのガチンコの戦い。昨日同様に青空が広がり、路面はドライコンディションのなかでセッションは行われた。
グリーンシグナルが点灯するとまっさkにMOTUL AUTECH GT-Rのロニー・クインタレッリがコースイン。しかしタイヤのスクラブかエンジンマッピングのチェックか、タイムアタックを行わずにピットに戻った。
予選で使用したタイヤをそのまま午後の決勝スタート時に履かなければならないため、他のチームはいつも通り待機。その中で前日の無交換作戦で勝利を挙げたヨコハマタイヤ勢が動きだす。ハード目のコンパウンドのタイヤを選んでいると推測され、ウォームアップに時間がかかるため早めのコースインになったと考えられる。
そこから、残り9分を切ったところで各車が続々とコースイン。ポールポジションボーナスの1ポイントをかけたタイムアタック合戦が始まった。
まずはクインタレッリが1分38秒111を記録しコースレコードを塗り替える速さをみせると、昨日の2位表彰台でランキングトップに躍り出たDENSO RC Fの平手晃平が、それを大きく上回る1分37秒115を記録。そこに逆転チャンピオンに望みをつないでいるWAKO’S 4CR RC Fのアンドレア・カルダレッリが1分36秒776でトップに浮上するなど、各車2周連続でアタックに入るマシンがほとんで目まぐるしく順位が入れ替わっていく。
しかし、今週末はレクサスRC Fの勢いがよく、その中でも特にDENSO RC Fがずば抜けて速い。連続でアタックした平手が2番手にコンマ3秒差をつける1分36秒491を叩き出し、昨日のヘイキ・コバライネンに続いて2日連続でポールポジションを獲得した。
2番手にはKeeper TOM’S RC Fの平川亮が1分36秒774を記録。WAKO’S RC Fは3番手になった。さらにセッション終了間際にWeds Sport ADVAN RC Fの国本雄資が4番手に食い込み、ノーウエイトのガチンコ勝負となった予選でレクサス勢がトップ4を独占した。
MOTUL GT-Rはクインタレッリが最後までアタックを続けたもの順位を上げることができず9番手に終わり、再逆転でのチャンピオンを考えると厳しい位置に落ちてしまった。
また、ホンダ勢も最後までタイム更新を諦めなかったが、全体的に下位に沈んでしまい、KEIHIN NSX CONCEPT-GTの塚越広大が10番手に入ったのが陣営最高となった。
ただ、この予選のタイヤは決勝にも使用するため、上位陣はソフト目のタイヤ、中位以降はハード目のタイヤでレース戦略が異なることも考慮しておかなければならない。これでさらに1ポイントを獲得し合計62ポイントとしたDENSO RC F。1ポイントだけでなく、ストップ&ゴーのもてぎはオーバーテイクが難しいだけにこのポールの価値は高い。悲願のチャンピオン獲得に向け、大きく前進した予選となった。