メルセデスAMGの要請を受けて、FIAはブラジルGPの土曜日以降、ピットボックスの位置を変更する予定にしていることが明らかになった。
これはブラジルGPの初日のフリー走行でメルセデスAMGのドライバーがピットインする際、ピットボックス手前の段差を不満を抱えていたためだ。
インテルラゴスのピットロードはピットレーンに向かって急な上り坂となっていて、メルセデスAMGはその中でもピットレーンの入口にもっとも近い場所にガレージがある。そのため、ピットレーンの入口から自チームのピットボックスに入ろうとすると、その途中にある段差を乗り越えなければならない。
ピットレーンは何も変更されておらず、この段差は昨年もあったのだが、昨年メルセデスAMGが使用していたガレージは2つ分奥にあったため、その段差を通過することはなかった。今年メルセデスAMGが使用しているガレージは昨年FIAが使用していたもので、その上にコントロールタワーがあった。
しかし、ピットビルの改築にあたり、コントロールタワーが別棟として今年、新しく建設されて移動されたため、FIAのガレージも新設されたコントロールタワーの1階に移ったため、メルセデスAMGが昨年FIAが使用していたガレージに入っていた。
しかし、メルセデスAMGをのガレージを動かすには、全チームのガレージを移動させなければならないため、FIAはピットボックスの位置のみ、全チーム数メートルだけ移動することで問題の解決を図ったようだ。もともとピットボックスの位置はガレージの目の前ではなく、ややピットレーン入口に近いほうへズレて設置していたため、今回数メートル奥にズラしても大きな混乱にはならない。
メルセデスAMGにとっては、タイトルがかかった重要な一戦だけに、FIAもその点を考慮したものと考えられる。