トップへ

スーパーGTもてぎ土曜決勝:GT300はピットで魅せたHitotsuyama今季初優勝。チャンピオン争いは依然混迷

2016年11月12日 16:21  AUTOSPORT web

AUTOSPORT web

悲願の今季初優勝を飾ったHitotsuyama Audi R8 LMS
スーパーGT第3戦は12日、ツインリンクもてぎで53周の決勝レースが行われ、GT300クラスはHitotsuyama Audi R8 LMSがピット作業で逆転勝利をつかんだ。

 日差しも強くなり、予選時よりも大幅に気温、路面温度ともに上昇して迎えた決勝レース。1周のフォーメーションラップ後のスタートで上位3台は順当にスタートを切っていく。

 4番手スタート31号車TOYOTA PRIUS apr GTの嵯峨宏紀が前を行くSUBARU BRZ R&D SPORTに喰らいつき、90度コーナーの先で順位逆転。GAINER TANAX AMG GT3、Hitotsuyama Audi、31号車プリウス、BRZの順でオープニンラップを終えた。

 トップ車両が2周目に入ったところで、ファーストアンダーブリッジでマッハ車検 MC86の玉中哲二がクラッシュ。さらにセカンドアンダーブリッジではARTA BMW M6 GT3がフロントが大破する大クラッシュを起こしてしまう。ドライブしていた高木真一は救出されたものの、コース上にはパーツ片やオイルが飛び散っており、早くもセーフティカーが導入される。

 大破したARTA M6の回収、コース清掃などを経て、レースは8周目に再開されると、その後は比較的落ち着いたレース展開が続く。上位陣で最初にピットに入ってきたのは31号車プリウス。21周目にドライバー交代を済ませコースに復帰する。

 トップGAINER AMG、Hitotsuyama Audiのうち、GAINER AMGは24周目終わりでピットに戻ってくる。これを見たHitotsuyamaは翌周にピットインすると、作業時間でポジションを逆転。ピット作業を済ませた車両のなかではトップとしてコースに復帰した。



 35周目にほぼ全車がピット作業を済ませると、Hitotsuyama Audiは見た目上でもトップに復帰。2番手にはGAINER AMG、3番手には予選11位からじわじわとポジションを上げて来ていたマネパ ランボルギーニGT3がつけていたが、タイヤ無交換作戦を敢行したGAINER AMGは終盤ペースが上がらずランボルギーニに迫られてしまう。

 そして41周目のダウンヒルストレートで両者のポジションが逆転。GAINER AMGはさらに、4番手を走っていたExcellence Porscheにも交わされ、順位を下げることとなった。

 Excellence Porscheはさらにペースを上げてマネパ ランボルギーニにも迫っていく。残り2周でテール・トゥ・ノーズに持ち込むと、最終ラップに入ったホームストレートでサイド・バイ・サイドに並びかけると、1コーナーの飛び込みでオーバーテイク。2番手に浮上した。

 トップを走るHitotsuyama Audiは首位に立ってから独走状態に。一時、勢いに乗るマネパ ランボルギーニにギャップを縮められる場面もあったが、その後ぼっ発した2位争いでギャップが広がり、今季初優勝。2位にExcellence Porsche、3位にマネパ ランボルギーニは今季初表彰台を獲得した。


 チャンピオン争いトップのVivaC 86 MCは7位入賞で4ポイントを追加。31号車プリウスは終盤までVivaC 86 MCの前を走っていたが、マシントラブルによりノーポイント。21番手スタートのB-MAX NDDP GT-Rも13番手フィニッシュでポイントを獲得できなかったため、VivaC 86は11ポイントまでリードを広げ、13日(日)のシリーズ最終戦に臨む。