2016年のスーパーGT第3戦公式予選が12日、ツインリンクもてぎで行われ、GT300クラスはGAINER TANAX AMG GT3がポールポジションを獲得した。
前日降った雨は止んだものの、ツインリンクもてぎの上空は曇り空。第3戦の予選は予報されていた“快晴”には届かず、コース上もまだ濡れており、午前8時35分からの公式予選はウエット宣言が出されてスタートした。
通常大会とは異なり、この予選で出走できるのは1名のドライバーのみ。この15分間ですべてのスターティンググリッドが決定するとあり、セッション開始と同時に全車が一斉にコースインしていく。
チャンピオンを争うチームでは、ランキングトップのVivaC 86MCは土屋武士が、同2位のB-MAX NDDP GT-Rは星野一樹が、3位のARTA BMW M6は小林崇志がそれぞれこの予選に挑んでいる。
セッション序盤は水しぶきも上がるほどのコンディションで、ほとんどの車両がウエットタイヤをチョイスしているなか、B-MAX GT-Rはスリックタイヤを選択。しかし、セッション中盤にウエットタイヤへと交換し再度アタックへと向かっていった。
開始から8分時点でのトップタイムはGAINER AMG GTのビヨン・ビルドハイム。ビルドハイムはさらにタイムを削り、1分54秒932をマーク。2番手以降を2秒以上突き離した。
以降、VivaC 86、ARTA M6とランキング上位勢が続いたが、セッション終盤にHitotsuyama Audi R8 LMSのリチャード・ライアンが上位に浮上。2周連続で自己ベストを更新し、トップと約0.5秒差まで迫り、2番グリッドを確保した。
またラストアタックでSUBARU BRZ R&D SPORTの井口卓人がタイムを上げて3番手に食い込み、ウエットコンディションに強いダンロップタイヤユーザーが上位3グリッドを独占している。
これがスーパーGT予選ラストランとなる土屋武士は最終的に7番手につけたほか、ARTA M6は9番手。B-MAX NDDP GT-Rは21番手となった。
スーパーGT第3戦の決勝レースは、このあと13時10分から53周で行われる。