中上貴晶がバレンシアGP初日に総合3番手スタート
ウィライローは23番手タイム
Rd18バレンシアGP/バレンシアサーキット:2016年11月11日(金)
コンディション:ドライ
気温:22℃
路面:27℃
2016年シーズンの掉尾を飾る第18戦バレンシアGPが、スペイン第三の都市バレンシア郊外のリカルドトルモサーキットで始まった。爽やかな秋晴れの空の下で行われた金曜日の走行で、IDEMITSU Honda Team Asiaの中上貴晶は1分35秒568を記録して総合3番手のスタートを切った。
午前のFP1序盤にマシンから冷却液が漏れて転倒を喫した中上は、このセッションを11番手で終えたが、午後のセッションでしっかりとリカバー。順調にセットアップを詰め、初日総合タイムをトップからわずか0.125秒差の3番手とした。
チームメイトのラタパー・ウィライローも、午後のFP2で新しいフロントフォークを投入した効果を発揮して力強い走りを見せ、今日の走行を1分36秒569の総合23番手タイムで終えた。
明日のMoto2クラスのセッションは、現地時間午前10時55分(日本時間午後6時55分)からFP3が、午後3時05分から45分間の予選が行われる。
中上貴晶 (3rd,1’35.568,+0.125)
「午前のセッションでは、転倒したマシンの修復に大幅な時間を費やしてしまい、午後のFP2はプランを少し変更する必要があったが、総合3番手のタイムを出せたので充分に埋め合わせをできたと思う。明日はマシンの前後バランスを少し見直せば、さらにタイムアップできるだろう。予選では、もちろんフロントローを狙っている」
ラタパー・ウィライロー (23rd,1’36.569,+1.126)
「今日の午後のセッションから、新しいフロントフォークを使い始めたことで、今年の課題だったブレーキングが大幅に改善した。FP2は総じて良いフィーリングだったが、決勝で良い走りをするために明日は良いレースペースを刻むことを目指したい。1分36秒台で安定して走れれば、決勝でもよい戦いをできるはずだ」
岡田忠之-チーム監督
「中上はFP1で大きな転倒を喫してしまったが、怪我をしかったのは本当に幸いだった。ライダーには申し訳ないトラブルだったが、午後の走行時間をチームと一丸になって有効に活用し、良い手応えのセッションにしてくれた。シーズン2勝目に向けて、さらに明日の走行を研ぎ澄ませてほしい。ラタパーは、オーリンズが良いフロントフォークを提供してくれたおかげで、自信を持って走れているようだ。このマテリアルのパフォーマンスをさらに高いレベルで発揮するよう、明日も引き続きがんばってほしい」