バレンシアGP初日は尾野がトップと0.9秒差タイム
パウイは総合32番手からスタート
Rd18バレンシアGP/バレンシアサーキット:2016年11月11日(金)
コンディション:ドライ
気温:17℃
路面:24℃
第18戦バレンシアGPがバレンシア市郊外のリカルド・トルモ・サーキットで初日の走行を迎えた。金曜日のセッションは、午前と午後にそれぞれ40分間のフリープラクティスを行い、尾野弘樹がトップから0.9秒の僅差ながら総合25番手タイムとなった。チームメイトのルーキー、カイルール・イダム・パウイは、レースウィーク初日を手堅く順調な走りで終えて32番手とした。
現地時間の午前9時(日本時間午後5時)から始まったFP1で、尾野は堅実な走り出しで18番手タイム。パウイも28番手と慎重なスタートを切った。午後のFP2で尾野はレース用のタイヤで安定したアベレージタイムを刻んでおり、決勝に向けて好感触を掴んだ。パウイは、明日のセッションで低速コーナーの走りを改善し、さらなるタイムアップを狙う。
明日のMoto3クラスFP3は現地時間午前9時(日本時間午後5時)にスタートする。
尾野弘樹(25th,1’40.468,+0.912)
「FP2の最後にタイムアップをできなかったために順位は下がってしまったが、フィーリングは悪くない。まだまだ上位を狙えそうな手応えで、レース用のタイヤでも安定したアベレージタイムを刻めている。セットアップにも大きな問題はないので、明日はさらに煮詰めて、予選で良いグリッドを狙いたい」
カイルール・イダム・パウイ(32nd,1’41.355,+1.799)
「午前はフロントの挙動が難しく、FP2ではその問題を改善したが、フィーリングが変わってラインを維持しながらスロットルを開けてゆくのが難しくなってしまった。今はセクター1やセクター2の低速コーナーで苦戦をしているが、このコースは好きなので、今の課題を解決すれば明日は速く走る自信がある」
岡田忠之-チーム監督
「セッション終盤に皆がソフト側のリアタイヤでタイムアップを狙う際に、尾野は順位を上げる機会を逸してしまったが、レースを想定したアベレージタイムは悪くないので心配はしていない。パウイは、まだ彼の自己ベストタイムに到達していないので、明日はさらにラップタイムを詰めてくれるだろう。両選手とも、明日は決勝レースに向けてできるだけ良いグリッドポジションを獲得してほしい」