2016年F1第20戦ブラジルGPのフリー走行2回目が11月11日(金)、現地時間14時から行われ、メルセデスのルイス・ハミルトンがトップタイムをマークした。
土曜日以降は雨の予報もあるものの、午前中のセッションに続き快晴のもとグリーンフラッグが振られた2回目のフリー走行。多くのマシンがミディアムタイヤを履いてコースに向かっていった。
開始から約30分が経過したところで、ダニエル・リカルドがソフトタイヤを投入しトップタイムを記録する。リカルドの動きに呼応したかのように、各陣営がソフトタイヤでタイム計測を開始。母国GPのフェリペ・マッサがトップタイムを記録する場面もあり、サンパウロのファンを沸かせた。
気温は31度と高温ながら、セッションが進むにつれ上空に雲が広がり始める状況のなか、タイトルを争うルイス・ハミルトンとニコ・ロズベルグがワン・ツー体制を築き、そのままロングランのテストへ移行していく。メルセデスのふたりは全く同じタイヤセットで今週末に挑んでおり、お互いの手の内を隠すように走行を重ねていった。
各陣営ロングランの走行を続け、波乱無くセッションは進んでいたが、マクラーレン・ホンダのフェルナンド・アロンソに対し、エンジニアから「マシンを止めろ!」と指示が飛び、ターン3の出口でマシンを止めてしまう。アロンソのマシンはERSのトラブルが発生した模様で、貴重な走行時間を失ってしまった。
アロンソはマシンを止めてしまったが、僚友のジェンソン・バトンは10番手タイムを記録しており、精力的にロングランのデータを収集し明日以降のセッションに備える。今回はソフト、ミディアムともにラップタイムの落ち幅が緩やかで、決勝レースがドライで行われた場合、ハードタイヤの出番は無さそうだ。
90分間のセッションを終え、ハミルトンがトップ。以下ロズベルグ、ボッタス、マッサ、リカルド、フェルスタッペン、ベッテル、ライコネン、ヒュルケンベルグ、バトンがトップ10。
フリー走行3回目は、12日(土)日本時間22時(現地時間11時)から行われる。