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LEXUS TEAM ZENT CERUMOスーパーGT第3戦/第8戦もてぎ 公式練習レポート

2016年11月11日 23:01  AUTOSPORT web

AUTOSPORT web

ZENT CERUMO RC F
LEXUS TEAM ZENT CERUMO

2016 AUTOBACS SUPER GT Report

MOTEGI GT GRAND FINAL
第3戦/第8戦 ツインリンクもてぎ

ZENT CERUMO RC F
#38 立川祐路/石浦宏明

◆11月11日(金) OFFICIAL PRACTICE 1/2
公式練習1回目 4位(1分51秒615)
公式練習2回目 9位(1分46秒306)


<公式練習>天候:1回目=雨 2回目=曇/雨 コース状況:ウエット

 悔しい結果となったタイ・ブリーラムでの第7戦から約1ヶ月。LEXUS TEAM ZENT CERUMOは立川祐路/石浦宏明のふたりにチャンピオン獲得の可能性を十分に残し、いよいよ2016年の最終戦となるツインリンクもてぎでのレースを迎えた。

 今回のラウンドでは4月に発生した熊本地震の影響で中止となった第3戦が代替開催されることになり、11月12日(土)に第3戦の予選・決勝が、13日(日)に第8戦の予選・決勝が開催される変則的なスケジュール。そのため、通常予選日の午前に行われる公式練習が、11日(金)に開催された。

 土日は予選・決勝のみということもあり、ほとんど走行時間が用意されていないため、11日(金)の公式練習はZENT CERUMO RC Fのセットアップやタイヤの確認のためにメニューをこなしておきたいところだった。特に土日は晴天の予報が出ていたこともあり、少しでもドライコンディションで走行したいところだったが、朝のツインリンクもてぎは大粒の雨が降り注ぐコンディション。コースアウトの危険もあるほどだった。

 LEXUS TEAM ZENT CERUMOは午前9時からの公式練習走行1回目は立川にステアリングを託し、路面の状況等を見ながらコースイン。前戦タイでは決勝レースでクラッシュしていたこともあり、ZENT CERUMO RC Fが完全に修復されているかの動作確認チェック等、ウエット路面でもできるメニューをこなし、9周を走行。1分56秒615というタイムで、4番手でセッションを終えた。

 午前の走行の後、2017年から使用される新型GT500車両の発表会が行われ、午後1時から公式練習走行2回目がスタートした。午前のセッションは赤旗中断が相次いだことから、午後は40分走行時間が延長されている。

 昼頃には雨も止み、少しずつコンディションは好転。ZENT CERUMO RC Fは石浦がステアリングを握り、ドライコンディションで走れるようになるまで走行を続け、土日に向けたメニューをこなしていった。

 路面が乾いていくにつれてタイムも向上していき、立川と交代しながらZENT CERUMO RC Fは走行を重ねていく。ついにスリックタイヤできる状況までコースが乾き、予選でのアタックに向けて必要な作業であるタイヤの“皮むき"等のメニューをこなしていくが、開始から1時間が経とうかというところで、ふたたび細かい雨粒が降り注ぎはじめてしまう。

 雨はチェッカーまで降り続き、結局スリックタイヤでの予選シミュレーションなど、土日の予選・決勝に向けた作業はほぼ行うことができないまま走行終了となってしまった。最終的にZENT CERUMO RC Fは立川が17周、石浦が18周をこなし、石浦の1分46秒306がベストタイム。順位は9番手だったが、土曜以降を考えるとあまり参考にならない順位だ。

 他陣営もまったく同じ条件だけに「明日はドライバー次第ですね」と村田卓児エンジニアも苦笑い。ただ、土日の2レースで最大42ポイントを獲得することができるため、チャンピオン獲得のために、レクサスが得意とするこのコースで、まずは土曜の第3戦の勝利を狙いにいく。なお、今回の予選は各日1名ずつが担当するが、LEXUS TEAM ZENT CERUMOは第3戦を立川が、第8戦を石浦が担当する。

ドライバー/立川祐路
「正直に言ってしまうと、土日はドライの天気予報なので、ウエットとなってしまった今日は予選、決勝に向けた確認作業は何もすることができませんでした。土日がドライなのは分かっていたのでウエット用のセッティングにすることもしませんでしたし、クルマの確認をする程度でしたね。明日はどこまで路面が乾くか分かりませんが、ぶっつけ本番の予選になりそうです。エンジニアの持ち込んでくれたクルマが重要になると思います。ただ、今日まったく確認できなかった分、自分がうまくアタックを決めることができればチャンスにもなります。逆に予選を楽しみにしていますね」

ドライバー/石浦宏明
「午前は立川選手の確認程度で終わりましたが、午後はドライコンディションになる前提で、ドライで活かせるヒントがないかどうか、探りながら走行を重ねていきました。その時々ではいいタイムが出るのですが、コンディションも刻々と変化していくので難しかったですね。途中、予選を走る立川選手にドライコンディションに近い状況を確認してもらおうと交代したり、タイヤの皮むきをしたり作業を進めている段階で雨が降ってきてしまいました。ただ、まわりも完全なドライコンディションで走れているクルマはいないですし、今日の段階でできる作業はきっちりこなすことができたと思います。逆にセッティングが分からないままですし、ドライバーはしっかり集中していくだけです」

高木虎之介監督
「ドライコンディションで走りたかったですが、みんな条件は同じですからね。ぶっつけ本番で挑むことになりますが、今シーズン前のオフテストでは悪くない状況だったので、期待しています。そこからタイヤなどさまざまな条件が変わっていますが、一発勝負で外すことをしないように気をつけていきたいです。今日はウエットコンディションで状態は悪くなかったようですが、雨でいいとドライでもいいですから、予選でクルマの状態が分かると思います。そこでチャンスをつかむことができればいいですね」