今季3度の優勝を飾っているホルヘ・ロレンソは、カタルニアGP以降は「すべてがうまくいかなかった」というヤマハとの困難なラストシーズンから学ぶだろうと語った。
ロレンソは、スペインGPを前に来季ドゥカティへ移籍することを発表。その後、イタリアGPまでチャンピオンシップをリードしていた。
カタルニアGPでアンドレア・イアンノーネに追突されてリタイアしたことが、ロレンソの不調が始まった前触れとなった。カタルニアGP以降、ウエットや冷えたコンディションでスランプにおちいったロレンソが、タイトル争いから脱落してしまったのは明らかだった。
「(シーズンの)始まりの頃はとてもよかった。ベストな状態でスタートすることができた」とロレンソ。
「スペインGPまではほとんど完璧だった。スペインGP以降、特に寒いコンディションや雨のコンディションですべてがうまくいかなくなった。とりわけフロントタイヤの感触がよくなかった」
「普段の自分のように一貫性を保つことがとても難しく、よいバランスとタイヤへの信頼を取り戻すのに苦労した」
「ミシュランが今年の経験を基にして、より高品質なタイヤまたは、どのサーキットにも順応するタイヤを作るだろう。そして、確実にすべてのライダーのトラブルがより少なくなるはずだ」
「今年のいくつかの経験を将来に役立てることが重要になる。正直に言えば、僕は多くのミスを犯してしまった。チャンピオンシップはこんな感じで戦うものではない」
ロレンソは2年連続で250ccクラスでタイトルを獲得し、2008年からヤマハにルーキーとして加入。以来155戦に参戦し43回の優勝を挙げた。そして今週末、ヤマハでの最後のグランプリを迎える。