コンセプトは『深化』。ニッサン、GT-RニスモGT500のスタジオショット公開

日産自動車／ニスモは11月11日、スーパーGT第3戦／第8戦の会場であるツインリンクもてぎで2017年からのスーパーGT500クラス規定に適合したニッサンGT-RニスモGT500を発表したことにあわせ、GT-Rのスタジオショットを公開した。

　2017年からのGT500規定は、これまでの14年規定車両が生み出す強烈なコーナリングスピードを削減するべく、ダウンフォース25％ダウンを目標に規定が策定されている。ニッサンでは、17年規定のGT-Rの開発に向け、新規則への対応と空力性能の進化、エンジンの1年間における使用規定が3機から2機に変更されることによるエンジン耐久信頼性と出力性能の向上、車両低重心化と重量配分の最適化による運動性能の向上を目指し17年規定を開発したという。

　また、ニッサンでは17年規定車に対し「主に安全性の向上と性能均衡化、そして共通部品の拡大を目的とした改定が行われました。ニッサンは2017年規則の中でも特に『安全性の確保』のもつ意義に賛同し、技術的な挑戦に取り組んでいます」としている。

　さらにこの17年規定のニッサンGT-RニスモGT500は、発売以来最大級の刷新を行った市販GT-Rのデザインを反映。ニスモの片桐隆夫社長兼CEOは、この17年仕様をひと言で語ると『深化』であると語っている。

「ニッサンブランドの“Excitement”を担っているGT-Rで、最高峰のGTレースであり、3メーカーが全力でぶつかり合う競争の激しいスーパーGTを戦うことは、我々にとって大きな意味があります。そして、そこでいい結果を出すことは技術的にもマーケティング的にも大変大事なことだと考えていますので、引き続き全力で戦っていきたいと思います」と片桐社長。

「シーズンオフには、17年仕様のニッサンGT-RニスモGT500の開発をさらに進めます。レクサス勢、ホンダ勢と競い合いながら、これまで以上にファンの皆さんにワクワクしていただけるような、より魅力的で速いGT-Rを開幕戦のグリッドに並べたいと考えています」

　このニッサンGT-RニスモGT500は、スーパーGT第3戦／第8戦もてぎの会場に展示されるほか、12月11日に富士スピードウェイで開催されるファン感謝イベント、ニスモフェスティバルでも展示されるという。