ウイリアムズF1チームのバルテリ・ボッタスは、自身がF1未勝利ドライバーの中で史上最多ポイント獲得者であるという現在の記録がいやで仕方ないとして、早くそういったリストから抜け出したいと語った。
2013年にウイリアムズでF1デビューを飾って以来、ボッタスはこれまで2度の2位獲得を含め、9度の表彰台フィニッシュを達成してきた。
4度目のシーズンが残り2戦となり、75レースに出場し、411ポイントを獲得したボッタスだが、いまだに表彰台の最上段に立つことはできずにいる。
未勝利ドライバーの中で最も多くのポイントを稼いでいるのはボッタスであり、それに続くのはフォース・インディアのセルジオ・ペレス(351点)、その次はペレスのチームメイトであるニコ・ヒュルケンベルグ(350点)だ。
F1のポイントシステムは歴史の中で何度か変更された。優勝者に与えられるポイントは当初は8点だったところ、2010年以降は25点に増えている。また、入賞者はトップ5までだった時代もあるが、現在ではトップ10までにポイントが与えられる。そのため、総合獲得ポイント数によるランキングの上位には最近のドライバーが多数入っている。
ボッタスは来年もウイリアムズに残留、ルーキーのランス・ストロールと組むことになる。ボッタスの2017年の目標は、レギュレーションの大幅変更をうまく活用して好結果を挙げ、未勝利ドライバーのリストから抜け出すことだという。
「これまでよりももっと団結して結果を出していく必要があると感じている」とボッタス。
「僕は今、未勝利ドライバーの中で最もポイントを稼いだという記録を持っている。それがいやで仕方ない。ウイリアムズで初優勝を飾れたら格別だろうね。それが僕らのプランだ」
「(ウイリアムズは)僕にとって家族のような存在で、我が家のような場所だ。だから残るのは自然なことだった」
「来年は規則変更があるから、巻き返してもっといい結果を出す、よいチャンスになると強く信じている」
ウイリアムズのチーム副代表のクレア・ウイリアムズは、ボッタスを来季も残すという結論にたどり着くのは容易なことだったと語った。
「新しいレギュレーションが導入される来年を迎えるにあたり、ある程度の安定性を望んでいました。そのためバルテリに残ってほしかったのです」とクレアは語った。
「彼には素晴らしい才能がありますし、F1を走っているのを見ていると興奮させられるドライバーです。それに常に私たちのためにきちんと仕事をします」
「だからこそ、来年のラインアップに彼を残すことは簡単な選択でした」