世界ツーリングカー選手権(WTCC)に参戦しているラーダは、2016年限りで同シリーズから撤退することを正式に発表した。系列会社のアフトヴァースでマーケティングディレクターを務めるアレクサンダー・ブレディーヒンが認めた。
ラーダのWTCC撤退に関しては、先日正式な決定が下されたと報じられており、それが正式に認められた形となる、
WTCCでは、すでに王者シトロエンが今季限りのワークス活動終了を発表しており、ラーダも去ることで現時点で来季ワークス参戦するのはホンダとボルボの2メーカーのみ。また、ラーダのドライバーを務めるニック・キャッツバーグとガブリエル・タルキーニ、ヒューゴ・バレンテの3名には契約解除が伝えられているという。
WTCCをプロモートするユーロスポーツ・イベントのフランソワ・リベイロ代表は2008年から同シリーズに参戦してきたラーダに感謝を述べるとともに、シリーズの将来についてFIAと共同で作業を進めていることを明かした。
「モータースポーツにおいて、マニュファクチャラーが入れ替わることは特別なことではないが、ワークスチームが姿を消すことは世界選手権にとって簡単に乗り越えられる問題ではない」とリベイロ。
「ロシア国内の自動車市場が過去2年で50パーセント縮小しているにもかかわらず、ここ数年でラーダの市場シェアは拡大している」
「WTCCがその成長の一助になれたことを嬉しく思うし、彼らの長年に渡る選手権へのサポートには心から感謝している」
「しかし、ラーダの撤退が我々のモチベーションに影響することはない。2017年シーズンも見ごたえのあるレースを届けられると確信しているよ」
「また、我々はFIAとともに将来のツーリングカーレースカテゴリのあり方について議論を進めている」