今季もWEC世界耐久選手権のLMP1クラスでプライベーターとして奮闘するレベリオン・レーシングが、来季に向けLMP2カテゴリーへのスイッチを決定。オレカ製の新型シャシーを使用してシーズンを戦うこととなった。
現在、LMP1クラスでプライベーター・エントリーとしてハイブリッド非搭載のLMP1-Lマシン『R-One』を走らせているレベリオンだが、スイスに拠点を置く同チームは2017年に参戦クラスを変更する。マシンについてはR-One同様、オレカが設計した新しい『オレカ07』シャシーを投入し、引き続き同社との協力体制を続けていくという。
チームオーナーのアレクサンダー・ペッシは、意外にも使用シャシーの選択には慎重を期したと語った。
「長年のプライベータークラスでの成功を経てLMP1クラスからの撤退を決めた後、LMP2で戦うにあたってはあらゆるシャシー・オプションを慎重に検討した」
「その結果として、やはりすぐにオレカが我々にとって最良の選択肢であるという結論に至ったんだ」
また、チームボスのバート・ヘイデンも、これまでのレベリオンとオレカの関係性や、従来のLMP2クラスでも高い戦闘力を見せてきた『オレカ05』の実績なども踏まえて「オレカ07が論理的な選択肢であった」と、付け加えた。
ヘイデンは、10月の時点でWECでの活動を続けることは示唆したものの、どのクラスでのエントリーになるかは「検討中」だと語っていた。その後、チーム内の協議を経て、改めて来季のLMP2転向を決めたという。
クラス変更の主な理由として、来季から新規定に移行するニューLMP2マシンが、現行のノー・ハイブリッドLMP1-Lの速さに迫るパフォーマンスを有していること。そして、LMP2クラスの戦いに身を投じることで、さらなる「コンペティションの現場に身を置けること」などを挙げている。