フォース・インディアF1チームのセルジオ・ペレスが、アメリカ大統領選挙でドナルド・トランプ氏が勝利したことに関して個人スポンサーであるサングラスメーカーが投稿したツイートに憤り、契約を終了すると宣言した。
過激な発言を繰り返してきたトランプ氏は、メキシコとの国境に巨大な壁を作ると宣言、費用はメキシコに払わせると主張していた。これを踏まえて、サングラスメーカーであるホーカーズは、トランプ氏の勝利後、「メキシコの皆さん、壁が作られる時、泣きはらした目を見せないで済むようにこのサングラスをかけましょう」とツイートした。
これを見たペレスは激怒、「なんてひどいコメントだ。僕は今日で彼らとの関係を絶つ。誰であれ、母国をばかにするようなことは絶対に許さない」とツイートした。ホーカーズ社との契約はスタートしたばかりだったという。
ホーカーズ社は問題のツイートをすぐさま削除し、「重大な誤り」であったとして謝罪したが、ペレスは考えを変えるつもりはないと述べた。ホーカーズ社はペレスの名前がついたモデルを約20,000個売り出す予定で、すでに製造が始まっていたという。
「あのブランドとは別れることに決めた。ああいう発言には賛成できない。全く面白いと思わないよ」とペレス。
「この提携は成功したはずだ。でもそれよりも僕にとっては母国や母国の人たちの方が大事だ」
「母国をばかにするような行動は絶対に許さない」
「ブランドが代償を払うことになったのは残念だ。誰かひとりの人間のミスなのだから。彼は今、後悔しているだろう。でも人生では物事がこういう成り行きになることもある」