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スーパーGTもてぎ:2レース制の最終戦が開幕。FP1は大雨の中、赤旗3回の波乱に

2016年11月11日 10:31  AUTOSPORT web

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最終コーナーでオーバーシュートしたWAKO’S 4CR RC F
2016スーパーGTの最終戦がツインリンクもてぎで開幕。今回は2レース制のスケジュールで金曜日から公式練習が行われ、1回目のセッションはMOTUL AUTECH GT-Rがトップタイムを記録した。

 今回のスーパーGTは4月に発生した熊本地震の影響で中止になった第3戦オートポリス大会の代替として、土曜日にも決勝を行う異例の2レース制となっており、公式練習セッションは金曜日の午前と午後に1時間ずつ設けられることになった。

 ツインリンクもてぎは朝から大雨となり、フルウエットのコンディションに。コース上にも川のように水が流れる箇所がいくつもある状況だったが、グリーンシグナルが点灯すると真っ先にランキングトップのMOTUL AUTECH GT-Rがコースイン。

 続いてカルソニックIMPUL GT-R、ドラゴモデューロNSX CONCEPT-GTもピットを後にし、ニッサン、ホンダ陣営が早い段階から動きを見せた。レクサス勢はau TOM’S RC Fが開始15分すぎにコースイン。セッション後半には他のレクサスマシンもピットを離れ、周回を重ねていた。

 セッション開始から20分経って、雨脚も若干落ち着いてきたところでTOYOTA PRIUS apr GTの嵯峨宏紀が最終コーナーでスピンしコースオフ。車両回収のため赤旗中断になる。マシンにダメージ等はないようですぐにセッションが再開されるが、雨脚も落ち着き始めた開始40分すぎにWAKO’S 4CR RC Fのアンドレア・カルダレッリが最終コーナーでコースオフ。外見からは大きな損傷は見られなかったが、ここでも赤旗となり2度目の中断となった。

 残り10分でセッションが再開されると、小雨に近い状態になり、ほぼ全車がコースイン。ペースも上がり始めるが、今度はJMS LMcorsa 488 GT3の新田守男が2コーナーを立ち上がったところでコントロールを失いイン側のガードレールにクラッシュ。コース上にフロントバンパーを破損したマシンが停車し、3度目の赤旗提示。このまま午前の公式練習は終了となった。

 GT500クラスはMOTUL GT-Rが1分52秒885でトップタイム。2番手にはS Road CRAFTSPORTS GT-R、3番手にカルソニックIMPUL GT-Rが続き、ニッサン勢が上位を独占した。GT300クラスはGAINER TANAX AMG GT3が2分07秒709でトップ。後続に対し2.4秒以上の差をつける速さをみせた。2番手にはグッドスマイル初音ミクAMG、3番手にはB-MAX NDDP GT-Rが続いた。

 なおクラッシュした新田だが、クラッシュの衝撃が強かったようですぐにマシンが降りられず、FROや救急車も駆けつけてマシンから救出された。怪我などの詳細な情報はまだ入ってきていない。

 また、午後の公式練習は当初の予定より40分延長され、13時00分から14時40分のスケジュールで行われる。