いよいよ11月11日から栃木県のツインリンクもてぎで開幕するスーパーGT第3戦/第8戦。サーキットでは10日から走行に向けて搬入作業が行われたが、土曜の第3戦、日曜の第8戦に向けて金曜の天候が不安要素になりそうだ。
熊本地震復興支援大会として、オートポリスで開催予定だった第3戦に代わり、土曜に第3戦が、日曜に第8戦が開催される今回のもてぎラウンド。予選/決勝が1日で開催されるタイトなスケジュールだが、重要なのは11日金曜日に開催される午前1時間、午後1時間の公式練習だ。
スーパーGTでは通常、土曜予選の際には午前の公式練習を使って持ち込みセットアップやタイヤの確認等を行うが、各チームのエンジニアたちの頭を悩ませているのは、その作業を行うための11日の天候だ。現在のところ天気予報は雨。特に午前中は雨量が多い予報が出ている。
本来であればチームはドライセッティングを確認したいのだが、もし仮に終日ウエットのままだと、ドライセットを確認できないまま土日を迎えることになる。週末は晴れの予報も出ており、もし金曜にドライで走れない場合「ぶっつけ本番ですね」と多くのエンジニアが口を揃えた。「午後に少しでもドライになれば……」という声も多い。
土曜午前の予選は、各クラス15分ずつで実質セット変更等をしている時間はない。それだけに「持ち込みが重要になる」のは間違いなさそう。また、このところ冷え込みも厳しく、午前中は気温が10℃にも満たない。実際、すでに走行を開始しているFIA-F4では、今日の午前8時からの走行時の気温が3℃、路面温度5℃という状況で、1周目からコースアウトが相次いだ。
今回は第3戦/第8戦ともレース距離も250kmと通常よりも短く、予選順位は重要になる可能性も高い。日曜の第8戦ではまだ修正も可能だろうが、金曜の天候、路面コンディションがタイトル争いに大いに影響するかもしれない。