11月8日、ホンダから突如発表されたスーパーGT500クラスのDrago Modulo Honda Racing、スーパーフォーミュラのDRAGO CORSEの今シーズン限りの活動終了。気になるのは2017年以降の道上龍監督の動向だが、道上監督は「本当に今は何も決まっていない」と現状を教えてくれた。
2014年からスーパーフォーミュラに参戦を開始し、15年からはスーパーGT500クラスにもホンダNSXコンセプト-GTの使用チームのひとつとして参戦を開始したドラゴコルセ。スーパーGT第7戦タイではチーム初の表彰台も獲得したが、8日、今シーズン限りの活動終了が発表された。
もともと、14年限りで童夢がスーパーGTでの活動を終え、その後を継ぐかたちでスーパーGTへの参戦を開始したチームだったが、道上監督は「やっとチームが軌道に乗ってきて、表彰台にも上がれるようになった。監督業もオーナーとしても初めてでやり方が分からないまま、みんなに支えてもらっていたから、恵まれていたと思うんです。それだけに2年という期間でなくなるのは悔しいですね」と今の心境を語ってくれた。
活動終了の理由については「いろいろな事情がある」というが、道上監督のドライバーとしての活動との関連については否定した。「WTCCにスポット参戦したからと言って、それは関連していないです。僕がレースに出るからチームをなくすとも思われたくないし、そうはとらえてほしくないんです。この後にホンダから何かの話があるかもしれないし、話はしないといけないですが」という。
ドラゴコルセとしてはトップカテゴリーでの活動は終えるものの、レーシングカートチーム等の活動は続く。ただ、やはり道上監督はトップカテゴリーでの参戦への思いがあるようだ。
「何かしらやらないといけないとは思っています。今回はホンダさんの助けがあって自分のチームをやることができていましたけど、自分の力でスポンサーをとるなりして、もう一度チームをやりたいと思っています。それはGT500でなくても、GT300でも」
「ただ、今回やってきたことは自分の財産だと思うので、これを活かせるようにまた何かやっていきたいです。また決まったことがあればご報告します」
スーパーGT第3戦/第8戦もてぎの直前でのアナウンスについて道上監督は「皆さんに最後、見てほしかった」という。
「最終戦で結果が出ればいいですね。(牧野)任祐も乗りに乗っていますし、前回のタイの勢いを続けたいです」