ルノー・スポールF1チームは9日、ジョリオン・パーマーの2017年残留を正式に発表した。パーマーは新加入するニコ・ヒュルケンベルグのチームメイトを務めることになり、ケビン・マグヌッセンは今季末でチームを離脱する。
2014年のGP2チャンピオンであるパーマーは、2015年にルノーF1の前身ロータスチームでサードドライバーを務めた後、今年レースドライバーに昇格、F1デビューを果たした。
ルノーは10月にヒュルケンベルグとの複数年契約を発表、チームメイト候補としてパーマー、マグヌッセン、エステバン・オコンなどを検討してきたが、パーマーが契約延長を勝ち取った。
ルノー・スポール・レーシング会長ジェローム・ストールは、ルーキーであるパーマーは今シーズンを通して成長を見せたとして2017年残留の理由を語ると共に、離脱するマグヌッセンへの感謝の言葉を述べた。
「ジョリオンはチームの進歩と共に自分も成長したいという強い気持ちを示してきた。シーズンが進行するにつれてコース上のパフォーマンスが強力さを増し、強い印象を受けた」とストール。
「ジョリオンとニコ・ヒュルケンベルグのペアは我々が目標を達成するための原動力になると期待される。ふたりのラインアップによって継続性と新しい人材、両方の利点を活用できる。ニコをチームメイトに持つことはジョリオンがさらに優れた結果を出すための助けになるだろう」
「ケビン・マグヌッセンの2016年の努力に関して感謝する。彼は今年我々のために素晴らしい仕事をしてくれた。2017年以降の彼の活躍を祈る」
パーマーは2017年のルノーチームの向上を確信しており、自分もさらに大きく進歩していくと語った。
「ルノー・スポールF1チームで2年目のシーズンを戦えることになり心から喜んでいる。早くコース上でチームの信頼に応えたい」
「2015年からエンストンで働いてきたが、今年の基盤の構築は素晴らしいと考えている。だからこそチームと共に2017年と新車に期待し興奮している」
「今年はF1で走ることに関して多くのことを学んできて、自分が今まで以上にいいパフォーマンスを発揮していると思うし、今後さらに向上することは分かっている」
「来年に向けてエンストンとビリーには大きな意欲と興奮があふれている。そこにかかわることができて光栄に思う」
1年でルノーから離脱することになったマグヌッセンはハースに移籍するものとみられる。代わってエステバン・グティエレスがハースのシートを失う見込み。ルノーのリザーブドライバーを務め、現在マノーで走るオコンは来年はフォース・インディアに加入する可能性が高いと考えられている。
ザウバーとマノーはまだ来年のドライバーラインアップを発表していないが、ザウバーはマーカス・エリクソンとフェリペ・ナッセのペアを継続する見込みだ。マノーはパスカル・ウェーレインとの契約を延長するものと考えられているが、チームメイトが誰になるのかは明らかになっていない。