北米を中心に開催されているグローバル・ラリークロス・チャンピオンシップ(GRC)は、2018年シーズンから電気自動車(EV)によるラリークロス選手権を併催する計画を明らかにした。
ラリークロス競技はサーキットレース、オフロードレース、ラリーの要素をあわせ持つカテゴリーで、欧州を中心に行われる世界ラリークロス選手権(WorldRX)とともに、近年人気を集めている。
そんなGRCが18年からEVによる選手権を創設。従来のシリーズと併催していく計画を明らかにした。実現すれば、世界初のEVラリークロス選手権となる。
シリーズCEOを務めるコリン・ダイン氏は「我々にとって2018年シーズンは、ひとつの指標になるだろう」と語る。
「自動車産業にとって、EVはもっともホットな分野であり、多くのメーカーがEVに無限の可能性を感じている」
「また、GRCは2000年代生まれの若者たちの注目も集めているカテゴリーだ。彼らにEVの魅力を訴求するためにも、新選手権創設は正しい選択だと思う」
「EV選手権は、これまでのハイパワーターボエンジン車による争いとは違う興奮を観客に提供することを確信している」
GRCにはフォード、フォルクスワーゲン、スバル、ホンダがワークス体制で参戦しているほか、10月にロサンゼルスで行われた最終戦には新井敏弘がスポット参戦した。