ホンダF1プロジェクト総責任者、長谷川祐介氏は、今年のブラジルGPでは去年より優れたパフォーマンスをファンに見せることができると考えている。昨年はパワーユニットのトラブルによりフェルナンド・アロンソが予選でタイムを出せず、最終的にノーポイントに終わった。
2015年のブラジルGPで、マクラーレン・ホンダのアロンソは予選はノータイム、決勝15位、ジェンソン・バトンは予選17位、決勝14位という結果だった。アロンソはQ1最初のタイムアタックの途中でトラブルに見舞われ、ランオフエリアにマシンを止めた。その後、コース脇でデッキチェアに座って他のマシンが走行するのを“ひなたぼっこ”をしながら見守るアロンソの写真が、さまざまな形で加工され「#PlacesAlonsoWouldRatherBe」のハッシュタグと共にTwitterで広まり、ジョークのネタになった。また、Q1後にアロンソとバトンが表彰台に上ってファンに手を振ったことでも話題になった。
「ブラジルGPは偉大なるアイルトン・セナと共に過ごした歴史があり、ホンダにとって特別なイベントです。毎回地元のファンから温かい歓迎を受け、それが週末を戦う上での力になります」と長谷川総責任者。
「しかしながらインテルラゴスは手ごわいクラシックサーキットです。下りのコーナーや起伏の激しさが美しい景観を生み出していますが、こういったコーナーには優れたマシンバランスが必要です。コース幅は狭く、インフィールドセクションは低速でツイスティで、オーバーテイクは簡単ではありません」
「去年、我々はコース上のパフォーマンスよりも、予選でのフェルナンドの様子の方がソーシャルメディアで話題になりました。今年は去年よりいいパフォーマンスを発揮し、ブラジルのファンに進歩を示すことができると分かっています。いい週末を送りたいですね」