脳機能上の特徴とされるもいまだ原因は不明である「クモ恐怖症」。イギリスではてんかん発作の完治のために内側側頭葉の手術を受けた40代の男性が、術後にその恐怖症も克服したことから大きな話題となった。ヒトの大脳辺縁系の一部である「扁桃体」については恐怖のシーンに遭遇すると呼吸数や心拍数の増加、戦慄やストレスホルモンの放出に働きかけることがわかっているが、左の扁桃体の一部を切除したことが恐怖症の克服につながったのではないかと「Brighton and Sussex Medical School」で神経心理学が専門のニック・メドフォード博士は解説していた。