「薄毛は格好悪い」という価値観が変わってきている。11月1日の「めざましテレビ」(フジテレビ系)で放送されたのは、イマドキ男性の薄毛事情。
これまで、どちらかというとコンプレックスとされてきた薄毛だが、番組が街行く女性にその印象を尋ねてみた結果、「薄毛が好き」「隠さないでほしい」「薄毛の方が良い」との声が多く出た。(文:みゆくらけん)
「あなたがモテてないのはハゲのせいではないですよ」
"好印象の薄毛"にはあるセオリーがある。それは「薄毛を気にして変に隠していない」ということ。有名人でいうと、所ジョージ、竹中直人、渡辺謙などのスタイルがそれにあたる。あえて髪全体を短くし、薄毛を見せる。そうすると男らしさが強調され、薄毛はひとつのカッコいい"スタイル"となる。街には、そんな短髪薄毛男性が多い。
「丸刈りが似合うと男らしいと思うので隠さないですね」(26歳)
「やっぱり自然体が良いんじゃないでしょうかね」(46歳)
「悪あがきをすることはしないようにしています」(48歳)
インタビューにそう答えた男性たちは皆さんとても清潔感と潔さがあり、これは確かに女性たちからも「受ける」だろうと感じさせる。
ところで、薄毛の好印象を高めたのは、今話題の"あの人"の存在が大きい。「普通にダンディ」「かっこいい」「オシャレ」―女性たちからそう言われるイマドキ芸能界の薄毛の帝王・トレンディエンジェルの「斎藤さん」に番組はインタビューを行った。
20代の頃は薄毛を気にしていたという斎藤さんだが、現在は薄毛万歳。そんな彼がまず言うのはこう。
「あなたがモテてないのはハゲのせいではないですよ」
「そういう人はこっち(ハート)に問題があります」「見た目よりマインドが大事」と続ける斎藤さん。確かに、モテない理由を薄毛のせいだと決めつけて、「どうせ俺なんか」と消極的になっている人は魅力が少ない。同じ薄毛でも明るいハ、薄毛の人は人気者のイメージだ。
「このオレに髪の毛なんて似合わない」と思えれば最強
さらに斎藤流のコツは、「ハゲ以外の部分を磨く」というもの。
「洋服のセンスとか食べ物がおいしい店を知っているとか、そういうのを高めていくと、ハゲが『カワイイ』に変わってくるんですよ。あとは清潔感」
納得である。「カワイイ」キャラに抵抗がある人は、体を鍛えるなどして「男らしい」路線のキャラも目指せる。また、ヒゲを生やす、服装で雰囲気を出すなど「オシャレ」なキャラも狙えるだろう。今や薄毛は個性を引きたてる立派なアイテムなのだ。
特に海外では薄毛は男のステイタス。ハリウッドのアクション映画で活躍するジェイソン・ステイサムもこう豪語している。
「オレは自分がハゲだってことを神に感謝してるぜ! そもそもこのオレに髪の毛なんて似合わない」
「ハゲることは男の力」。海外では街行く人からそんな声も上がっている。日本でも薄毛男性がモテモテになる日は近い、かもしれない。
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