パスカル・ウェーレインは、2年目のF1シーズンとなる2017年もマノーに残れたらうれしいと述べた。
メルセデスのジュニアドライバーであるウェーレインは、F1デビューシーズンである今年、強い印象を与えている。特にスタートのうまさで称賛を得ており、オーストリアGPでは10位でフィニッシュし、マノーにとって非常に重要な1ポイントを獲得した。
マノーはウェーレインとチームメイトのエステバン・オコン両名との契約継続を希望していることを表明しているが、2017年ラインアップの決定にはまだ時間がかかる見込みだ。
ウェーレインは来年も自分がF1に残れるようメルセデスが動いてくれるはずだとして全幅の信頼を寄せている。しかしニコ・ヒュルケンベルグがルノーに移籍することでフォース・インディアに空席ができたこともあり、ウェーレインが来年どこのチームで走るのかは不確かな状況だ。
ウェーレインはフォース・インディアの候補のひとりだが、現在、チームメイトで同じメルセデスジュニアのオコンがフォース・インディアに移籍する可能性が高まっていると考えられている。
「目標はもちろんできるだけベストなポジションに落ち着くことだけど、来年何が起こるか見てみようじゃないか」とウェーレインは述べた。
「ここ(マノー)に残れたらハッピーだ。うれしいことに、チームは昨年から大きな進歩を遂げたし、今年も最初のレース以降進歩している」
「来年はさらに大きなステップを踏み出す可能性があると思うから、マノーにいられるとしたら素晴らしいことだ」
「マノーのマシンが最悪だとは言いづらいが、平均すると今年はそんな感じだ」
「だけど僕たちはチャンスがあればそれを掴んだ。昨年は下から2番目のチームとの間に2秒の差があった。だけどこのチームはもう以前と違う」
「僕は来年起こるであろうことと、開発作業に関わっている」
「(でも)今の時点ではわからない。来年については僕は本当に全く知らないんだ」
マノーでリーダーとしてスキルを高めるのと、セカンドドライバーであってももう少し上位のチームに行くのとどちらがいいか聞かれて、ウェーレインは「セカンドドライバー」というポジション自体が存在しないという考えを示した。
「ドライバーに『ナンバー1』も『ナンバー2』もない」と彼は言った。
「双方ともドライバーには同じチャンスがあり、どちらか一方がもう一方よりも多くチャンスをものにするかどうかなんだ」
「確かに、もし新しいチームに入ったら、新メンバーとして実力を証明しなきゃならない。ふたりのうち自分の方がいい仕事ができるってことを証明する必要があるんだ」
「でも繰り返しになるが、明確なナンバー1とか明確なナンバー2なんてものはない」