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the GazettE、初のハロウィンライブが生み出した熱狂 RUKI「楽しいねえ。毎年やりたいね!」

2016年11月08日 16:51  リアルサウンド

リアルサウンド

『HERESY LIMITED THE DARK HALLOWEEN NIGHT [-SPOOKY BOX-]』の様子。(撮影=KEIKO TANABE)

 the GazettEが、10月28日にZepp Tokyoで自身初のハロウィンイベント『HERESY LIMITED THE DARK HALLOWEEN NIGHT [-SPOOKY BOX-]』を行なった。


 同ライブは、ファンクラブ『HERESY』限定の公演ということもあり、アットホームな雰囲気の中、バンドもファンも仮装姿で和やかにかつ激しく盛り上がった。


 ライブは戒(Dr.)のドラムロールが打ち鳴らされた「INSIDE BEAST」で幕を開けると、ステージ上にはそれぞれ豪華に仮装したメンバーが姿をあらわし、客席からは大歓声が。RUKI(Vo.)がステッキを振り回しながら歌うなか、REITA(Ba.)のベースソロから「MY DEVIL ON THE BED」へ。「VENOMOUS SPIDER'S WEB」では観客全体が頭を振り回すが、この日は仮装したファンが多いので、その髪色も色とりどり。


 RUKIがMCで「HAPPY HELLOWEEN! ハロウィン楽しんでる? 僕ら初めてなんで、めっちゃ楽しんでます。なのでそんな僕らの楽しさが伝わればいいなと思います。いっしょに暴れてくれますか?」と叫び、「Red」で会場を真っ赤に染めたと思いきや、「かかってこいやー!」と攻撃的なモードになった「GABRIEL ON THE GALLOWS」、ステージの後ろに松明が灯った「ガンジスに紅い薔薇」と続けて演奏。麗(Gt.)の叙情的なギターリフから始まる「BURIAL APPLICANT」、葵(Gt.)のセクシーなカッティングが光る「DISTRESS AND COMA」と披露し、RUKIがお立ち台の上で七色に怪しく照らされた「13STAIRS[-]1」で前半を終えた。


 MCでRUKIが「ハロウィンとは程遠いバンドだから、どんな格好をしようか迷いまして」と困惑した様子で話すと、客席からは「可愛いー!」という黄色い歓声が。これにRUKIは「スタンディングだからコスプレする人少なかろうと思ったけど結構いるね。お似合いですよ」と投げかけるなど、和気藹々とやりとりを繰り広げるのもこの日ならでは。その後はメンバーが縦横無尽にステージを駆け巡った「ヘドロ」、「HESITATING MEANS DEATH」と続き、RUKIが「まだまだ休むんじゃねーぞ! お前らの声もっと聞かせてくれるか!」と叫ぶと「UGLY」をパフォーマンスした。


 ライブ後半の「HEADACHE MAN」ではフロアの観客が力強くダンスし、「ATTITUDE」を経ての本編ラスト楽曲「LINDA~candydive Pinky heaven~」では、コスプレダイバーが続出。アンコールでは戒が「みんな仮装が甘いな(笑)!」と悪態をつくと、ドラムソロのあとにメンバーが登場。RUKIが「今日は戒くんの誕生日です。僕ら、10月28日にライブすることが多いからわかってるみたいなので、今日は意匠を凝らしました」と語り、ステージ上にはロシアンシュークリームが出現。戒が5つのうちから1つを選択するも、ワサビ入りの大当たりを引き悶絶してしまい、さらにRUKIから「5つともワサビ入りてした!」と告白されると、ここでようやく本物のケーキが登場し、戒は「すげー愛を感じる、嬉し涙が止まらない」と(ワサビによる)涙ながらに語った。


 その後、バンドは「赤いワンピース」を演奏すると、RUKIがセクシーに「踊ろうか?」と誘い「Psychedelic Heroine」を、最後は「SILLY GOD DISCO」、「Hyena」、「TOMORROW NEVER DIES」と人気曲を次々と演奏し、ステージをあとにした。が、ファンはここで満足せず、再びアンコールを望む声を響かせると、またまたメンバーが登場。Wアンコール恒例の「関東土下座連合」をパフォーマンスし、イベントは終了した。


 ライブ中、RUKIの口から「楽しいねえ。これは毎年やりたいね!」という声も飛び出したのも印象的だった今回のハロウィンライブ。結成15周年イヤーの2017年を前に、またしてもファンとバンドの絆は深まったといえるだろう。(中村拓海)