スーパーGT500クラスに『Drago Modulo Honda Racing』として、全日本スーパーフォーミュラ選手権には『DRAGO CORSE』として参戦している道上龍監督率いるドラゴコルセは、2016年限りでチームの活動を終了すると発表した。11月8日、ホンダから発表された。
ドラゴコルセは、道上龍監督が立ち上げた新チームとして2014年のスーパーフォーミュラ第6戦SUGOから、同年GP2に参戦していた伊沢拓也を起用し参戦を開始。スーパーフォーミュラでは15年から小暮卓史を起用していた。
一方、スーパーGT500クラスでは童夢に代わるホンダNSXコンセプト-GTの使用チームとして2015年から参戦開始。15年は小暮/オリバー・ターベイのコンビで、16年は武藤英紀/ターベイのコンビで参戦を開始し、第7戦タイから牧野任祐を起用。タイで初表彰台を獲得していた。
そんなチームだが、突如として2年強にわたる活動を終了することになった。ホンダは8日、スーパーGT、スーパーフォーミュラにおける同チームの活動が終了することを発表。11月11日に開幕するスーパーGT第3戦/第8戦もてぎがチームの最後のレースになると明かした。
「このたび、2016年シーズンをもって全日本スーパーフォーミュラ選手権およびスーパーGTシリーズへの参戦を終了することとなりました。スーパーフォーミュラは2014年から、スーパーGTは2015年から参戦し、監督として2年以上にわたり活動してきました。その間、多くのファン、関係者の皆さまから力強い声援と、多大なるご支援をいただいたことを、この場を借りて心より感謝申し上げます。本当にありがとうございました」と語るのは道上監督。
「全身全霊をかけてつくり上げてきたチームですので残念ではありますが、今週末のスーパーGTもてぎラウンドが最後のレースになります。皆さまの熱い応援を、何卒よろしくお願いいたします」
「なお、ドラゴの所属ドライバーや、私自身の来季については、現在ホンダと話を進めており、それぞれ新たなチャレンジを計画しているところです。皆さまには決定次第、ご報告させていただきます」
「また、国内のモータースポーツ活動は、ドラゴとして引き続き若手育成の取り組みを継続いたします。今後ともドラゴ、道上龍ともどもご声援のほど、よろしくお願いいたします」
この噂は夏頃から少しずつパドック内で囁かれていたが、このタイミングで現実のものとなった。噂では、今季WTCC世界ツーリングカー選手権にも参戦した道上監督は、ふたたびドライバーとして挑戦を行うとも言われている。来季のホンダのスーパーGT参戦体制、そして道上龍の動向には大いに注目だろう。