シトロエンから“スピンオフ”した、DSブランドで最小となるハッチバック『DS3』に、フランス・パリのハイエンド・コスメティックブランド『ジバンシィ』とのコラボレーションにより誕生した大人の女性に向けた1台、『DS3 GIVENCHY Le MakeUp(ジバンシイ ル メイクアップ)』が登場。11月1日より全国限定60台で発売となっている。
先日登場した『DS3パフォーマンス』は、WRC世界ラリー選手権のベースモデルとしての“スポーティな側面”を前面に押し出したモデルだが、今回の限定車はブランド初の試みとして女性をターゲットとして開発された。
DSと同じくパリを拠点として、エレガンスとラグジュアリーを追求するブランドという近似性を生かして、ジバンシィの世界観を取り入れつつ現代を生きるアクティブな大人の女性をイメージした華やかな装いを目指したという。
エクステリアでは、初採用となるテクスチャー塗装が最大のポイント。『ブラン オパラン』と呼ばれるこの塗装は、パールホワイトをベースに表面を粒子状に仕上げることでマットでありながら柔らかな光沢感を持ち、フェイスパウダーで仕上げた極上の肌をイメージした質感とした。これにより従来のマット塗装よりも耐久性に優れ、かつマットのように輪郭をぼかすことなくラインとエッジを際立たせることにも成功。その質感を再現したパウダー『プリズム・ヴィサージュ』も、コスメキットとして限定車に装備される。
またルーフカラーにも独自色を設定し、ハッチバックには濃いパープルを。カブリオにはウィスパー色のアーチにブラックのソフトトップを組み合わせた。こちらのウィスパー・カラーも、コスメキット内のネイルカラーと同色というこだわりようだ。
一方のインテリアは、専用カラーのマットピンクで仕上げられたダッシュボードが特徴。こちらも淡いピンクの反射で、乗る人の肌を明るく健やかに見せる効果を狙ったものだという。さらにバイザー内臓のバニティミラーの照明にはLEDを採用し、ハリウッドミラーのような効果を演出。メイク直しの際にも強い味方となってくれそうだ。
そして特別装備として採用されたメイクアップセットには、リップスティック、マスカラ、フェイスパウダーに、ルーフ同色のネイルカラーをセット。専用ロゴを配したセンターアームレストにビルトインで収納できるようになっている。
数多くの専用装備が施されたこのDS 3は、ハッチバック、カブリオともにエンジン・オブ・ザ・イヤーにも輝いたPSAの1.2リッター3気筒直噴ターボに6速ATの組み合わせで、価格はそれぞれ299万9000円、329万9000円となっている。