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V6 坂本、KinKi 光一、A.B.C-Z 五関……グループを“安定感”で支える最年長メンバーたち

2016年11月08日 07:01  リアルサウンド

リアルサウンド

(C)タナカケンイチ

 ドラマや映画など、最近では個人での活動も多く見られるジャニーズメンバーたち。しかし、ファンとしてはグループでの活動も見たいものである。その際、手腕を振るうのが最年長メンバーだ。前回は、最年長メンバーの中でも「MCでグループを引っ張る最年長」、「いじられつつも愛される最年長」を紹介した(参考:SMAP 中居、TOKIO 城島、嵐 大野…様々なかたちで“グループの中心”担う最年長メンバーたち)。今回は残りのメンバーを同じくカテゴリー分けをしながら、彼らの役割や特徴をご紹介したい。


<親のようにメンバーを見守るメンバー>
V6 坂本昌行、関ジャニ∞ 横山裕、Hey! Say! JUMP 薮宏太


 「坂本=V6のお父さん」、「横山=エイトのオトン」、「薮=JUMPの母さん」というイメージがファンの間で定着している3人。坂本がデビュー当時、年の離れた森田剛・三宅健・岡田准一に対し、まるで父親のように様々な指導をしていたことは有名だ。トークやパフォーマンスについてはもちろん、起床時間や就寝時間まで坂本が管理していたのだ。まさに「面倒見の良いお父さん」である。横山もコンサートのMCでメンバーをまとめたり、さりげなくフォローをする様子が見て取れる。10周年を迎えた2014年にはメンバー全員を自宅に呼んで新年会を開催するなど、メンバーを大切にしているエピソードが多々ある。いつも笑顔を絶やさない薮は、単にメンバーを引っ張るだけでなく愛されキャラでもある。Hey! Say! JUMPのコンサートはメンバーの八乙女光・山田涼介と共に演出に携わっているというしっかり者の一面を見せつつも、天然キャラ故にメンバーの伊野尾慧や知念侑李からからかわれることも少なくないのだ。この3人は、メンバーを温かく見守ると同時にグループを引っ張るという、まさに父・母のような存在と言えよう。


<王子キャラが定着してるメンバー>
KinKi Kids 堂本光一、Sexy Zone 中島健人、ジャニーズWEST 中間淳太


 この3人に共通するのは、「王子キャラ」だ。“毒舌”のイメージが強くなっている光一は、ジャニーズの元祖・王子キャラ。そんな光一が自身のラジオ番組『KinKi Kids どんなもんヤ!』(文化放送)で度々話題に出すSexy Zoneの中島健人も、今や王子キャラとして名を馳せている。握手会での中島の“王子対応”は話題となり、先日も『しゃべくり007』(日本テレビ系)で擬似握手会が開催されていた。テレビへの出演も増えてきており、その全力の王子キャラに心を奪われる女性が後を絶たない。そんな中島を「隙きがない王子“キャラ”」とすれば、中間は「王子キャラを地で行く」メンバーだ。実家がかなりの資産家で、中間自身も高級ブランドをよく身に着けている。さらに関西学院大学卒で、英語・中国語・日本語を話せるトリリンガル。衣装も王冠をかぶったり、羽をつけたり、一人だけ目立つことが多いが、不思議と違和感がない。中間はキャラを作らなくても、勝手に「王子キャラ」を演じられてしまうのだ。ファンが求める「アイドル性」を演出できる彼らは、貴重な存在である。


<寡黙な職人肌メンバー>
タッキー&翼 今井翼、A.B.C-Z 五関晃一


 今井と五関は、積極的に前に出るタイプではなく、グループのパフォーマンスを支えるタイプである。今井の相方、滝沢秀明も舞台などでこだわりを見せるが、今井はさらにのめり込むタイプのように思う。例えば、スペイン好きがこうじて何度も現地に足を運び、フラメンコやスペイン語を学び、2012年には世界初のスペイン文化特使に就任するほどだ。2013年には、日本大学三島キャンパス国際関係学部で「スペイン語1」の1日講師を務めた経験も。そのこだわりが評価され、2017年3月6日からは山田洋次監督が脚本・演出する音楽劇『マリウス』での主演が決定している。五関もまた職人気質だ。メンバー随一のダンススキルを持つ五関。個人の仕事は少ないものの、これまで度々アメリカにダンス留学をしており、常にスキルを刷新し続けている。最近ではメンバーの橋本良亮のソロコンサートやグループのコンサートの振り付けを担当するなど、自分の強みを活かした仕事もこなす。グループとしてレベルの高いパフォーマンスをする2組の根幹には、今井と五関の存在があるのだ。


 一口に「最年長」といっても、グループごとに役割は様々だ。しかし、全員に共通しているのが「グループ愛が強い」ということではないだろうか。最年長というとどうしてもグループのリーダーとして見られることが多いため、彼らは持ち前のキャラやスキルを活かしてグループを支え続けてきたのだ。グループに対して彼らが注ぐ愛情に今後も注目せざるを得ない。(高橋梓)