鈴鹿サーキットで行われた全日本ロードレース選手権最終戦。決勝レース2でハイサイド転倒を喫したチームカガヤマの加賀山就臣が、決勝2レースを振り返るとともに、転倒時の状況を語った。
レース1については「スタートで4番手に上がったのですが、すぐに抜かれ、5番手に後退してしまいました。その後、6番手、7番手と順位を落としてしまったので悔しいですね。今週はバイクの能力、タイヤの性能を引き出せない状況が続いて手こずっていました」と厳しい状況だったようだ。
「レース2は、4列目からのスタートだったのですが、スタートを決めて前の選手についていく作戦を取りました。実際、好スタートを決めて2番手まで上がれました。1周目は中須賀選手とペースがそんなに変わらなかったので、レース1より上位で終われるレースにするつもりでした」
「ですが、1周目に転倒してしまい。カワサキの2台を巻き込んだ大事故になってしまいました。本当に申し訳ないと思っています」
「その後、赤旗中断となって、僕はスペアカーでコースにもどりましたが、ベストな状態で走ることはできませんでした。それでも、上位の脱落があって7位になれました」
「レース1、レース2ともに7位という胸を張れる成績ではありませんが、現状のベストを尽くした結果です」
最終コーナーでの転倒については次のように振り返っている。
「1周目からペースをあげていくなかで、通常では転ばない位置でいきなり後輪が横を向いてしまいました。体勢を立て直そうとリカバリーを試みましたが、ヨーイングがどんどん増えてしまい最終的に転倒してしまいました」
「レースでは稀に不可解なスピンや転倒が起こります。(今回の件も)そういうものだと……。オーバースピードとは思わないですし、通常滑らない所で滑ってしまったことが転倒の原因だったと思います」
「(渡辺一樹選手について)危ない位置だったので、大きな怪我でなく本当に良かったです。心配ですぐに駆け寄って、『息ができるか?』と問いかけ、無事確認しました。その後、ドクターがすぐに駆けつけてくれました」
レース2でのクラッシュ後、コースサイドに倒れたままとなっていた渡辺は安否が心配されていた。チームからは公式の通知は出ていないが、渡辺は自身のツイッターでは無事を報告している。