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「メルセデス移籍は生涯最高の選択だった」プロストに並んだハミルトンの矜持

2016年11月07日 11:01  AUTOSPORT web

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アラン・プロストの勝利数51回に並んだルイス・ハミルトン
ルイス・ハミルトンはメキシコGPで51回目の勝利を飾ったあと、マクラーレンからメルセデスへ移籍したことは自分の人生とF1でのキャリアにとって最高の選択だったと考えている。 

 今回の勝利によりハミルトンは、ミハエル・シューマッハが達成した91勝という記録には及ばないものの、アラン・プロストの記録に並び歴代2位の勝利数となった。

 2013年のシーズン開始前にメルセデスに移籍したハミルトンは30勝を上げ、2014年、2015年と、立て続けにドライバーズチャンピオンを獲得した。その一方で以前の所属チームであるマクラーレンは2012年シーズン後からは優勝できていない。

「いまは何か信じられない気分だよ。なぜだか分からないけど、51勝した実感が無いんだ。(プロストの記録に)到達するのは途方も無い目標だったのさ」

「プロストは51勝した。とてつもない回数だ。そしてミハエル(・シューマッハ)は91勝もしたことを考えると頭がくらくらするね」

「週末が来るたびに、メルセデスに移籍したことが僕の人生とキャリアにとって正しい選択だったことを証明し続けた」

 ハミルトンは今年あと2戦を残すところでチームメイトのニコ・ロズベルグを19ポイント差で追いかけている。ロズベルグは次回ブラジルGPでチャンピオン獲得の可能性がある。


「いま僕はチャンピオンシップのことは考えていない」

「僕が集中しているのは残りの2レースでベストを尽くすことだ。なぜなら自分のベストを尽くすとメキシコGPで起きたような勝利をものにできるからだ」

「ただ僕はブラジルで優勝したことが無い。なぜかと聞かれても特にこれという原因は無いんだけど」

「マクラーレンにいたとき勝てそうな年(2012年)があったけど、(ニコ・)ヒュルケンベルグに負けてしまった」

「昨年と一昨年はニコ(・ロズベルグ)が並外れて速かった。そして昨年は僕が圧倒的にポールに近いところにいた。たった0.07秒差だったんだ。上り坂でギヤシフトをしくじってポールポジションは取れなかったけどね」

「誰に先のことが分かる? 今年は三度目の正直ということもあるかもしれないよ」

 なんとかしてロズベルグを遅らせることはできないかと思うことはあるかと聞かれたハミルトンは 「それは無いな」と答えた。

「(メキシコでは)僕は彼よりだいぶ速かったし、僕にできることはいいペースで速度をあげることだけだ。いつものようにサーキットで証明するよ」